院長メッセージ

歯科恐怖症の方の受診、初日はご挨拶程度が理想?

初めて受診なさる歯科医院を訪れた際には、まずは『予診表』なるモノにあれこれの情報記入を求められようかと思います。当院もそうでして、住所氏名に始まり主訴だのあれこれの状況をご記入いただいています。

増えつつある歯科恐怖症の記載

その自由記載の中にタイトルの『歯科恐怖症(またはそれに類似した表現)』と記入なさる方がここ数年で随分と増えたように感じられてなりません。
ググってみますと、歯科恐怖症患者は全国に500万人なんだとか・・・・24~25人にお一人ってことかと思いますが、実態に即した数字のようにも思います。

たぶん、恐怖感を覚える何らかのキッカケがあったんでしょうね。
中には親御さんが『痛くない』の連呼をすることで不安をやたら煽られたお子さんもいらっしゃいましょう。もしくは過去の治療時の不快感が発端となりトラウマとして残り、その後はむし歯歯周病が悪化しても治療をせずに我慢に我慢を重ねて口腔内が崩壊状態に至ってらっしゃる方も見受けられます。

咬合崩壊に至るその前に・・・

私も逆だったら不安は抱きましょう。気持ちは良く理解出来るのですが、咬合崩壊状態に至れば当然の様に復旧も容易なことではありません。
先日も25年前の歯科受診時のトラブルが足枷となり、残存歯は数本あるものの何処でも噛んでない・・・・すべて丸呑み状態の方がお出でになりました。(泣)
もう少し・・・って言っても十数年前であればナンとかなったかもしれませんが、咬合崩壊からの復旧は御自身でも噛む位置を見失ってますのでそりゃぁ~大変でありましょう。

恐怖心が引き起こすトラブル

そういった方には概略の治療方針をお伝えするだけでも注意を要します。
私にも苦い経験があるのですが、むし歯で崩壊が激しくて『この歯は最終的には抜歯になると思うなぁ』と伝えて間もなくに顔面蒼白になり気を失った方がいらっしゃいました。
歯医者は嫌いだ、苦手だ、ホントは来たくなかった、ドキドキしちゃうといったレベルの方はコミュニケーションをしっかり取るだけで歯科恐怖症をある程度 克服することも可能ですが、緊張のあまりに治療説明だけでも重篤な様相(嘔吐・顔面蒼白・血圧上昇)を呈する方は一般歯科医には荷が重いようにも感じます。(汗)

相互の理解が大切

当院では初診時にはすぐに治療を致しませんが、初対面の方に接してあれこれのお話をする事でその方がどういったタイプの方なのかを見極める時間帯でもあるのです。
そんな会話の中に、遠慮せずに不安を口にしていただけるとお互いに前向きに治療に移行も出来ますでしょう。そうなさっていただける歯科医サイドとしましても とても幸いなのです。

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長 / 院長

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