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インプラント治療とは、歯を失った部分の顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を取り付けて、噛む機能と見た目を回復する治療法です。周りの健康な歯を削らずに済み、天然歯に近い感覚で噛めることが特長ですが、外科手術を伴う自由診療で、完成までに数か月の期間を要します。いわき市の酒井歯科医院では、歯科用CTによる術前診断とデジタル技術を活用し、難しい症例では口腔外科の大学教授と連携してインプラント治療を行っています。

CONTENTS(目次)

「歯を失ってしまった…」と、あきらめていませんか?

事故や重度の虫歯・歯周病で大切な歯を失ってしまった・・・。
「もう昔のように硬いものを気にせず食べたり、人前で思いっきり笑ったりすることはできないのだろうか・・・」と不安に感じていらっしゃるかもしれません。

失った歯を補う方法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3つがあります。その中でインプラントは、失った歯の「根っこ」から作り直すことで、噛む力と見た目をご自身の歯に近い形で取り戻すことを目指す治療です。このページでは、インプラントの仕組みやメリットだけでなく、デメリットやリスク、費用・期間の目安まで、包み隠さずご説明します。

食卓でステーキやサラダを笑顔で食べるシニア夫婦と、歯ぐきに埋め込まれたインプラント3本の構造を示す円形の挿絵
※写真はイメージです

インプラントとは? ― 3つのパーツでできた「人工の歯」

インプラントは、大きく分けて3つのパーツで構成されています。顎の骨の中で天然歯の「根」の役割を果たすのがインプラント体で、チタンは骨と直接結びつく性質(オッセオインテグレーション)を持つため、しっかりとした土台になります。

顎の骨に埋め込んだインプラント体(人工歯根)、アバットメント(土台)、上部構造(人工の歯)の3つのパーツを番号付きで示した分解図

上の図の番号と対応しています。
① インプラント体(人工歯根)
顎の骨に埋め込むチタン製のネジ状の部品。天然歯の「根」にあたります。
② アバットメント(土台)
インプラント体と人工の歯をつなぐ連結部品です。
③ 上部構造(人工の歯)
お口の中に見える部分。セラミックなどで、周りの歯に合わせて作製します。


インプラントの3つのメリット

✅ ① 天然歯に近い感覚でしっかり噛める

入れ歯は歯ぐきの上に乗せる構造のため、硬いものを噛むと痛みやガタつきが出ることがあります。インプラントは顎の骨と結合して固定されるため、ご自身の歯に近い感覚で噛むことができます。お肉やおせんべいなど、食べたいものを楽しめる「噛める喜び」は、インプラントの大きな価値です。

✅ ② 周りの健康な歯を削らずに済む

ブリッジ治療では、失った歯の両隣にある健康な歯を削って土台にします。一度削った歯は元に戻らず、将来その歯の寿命を縮めるリスクを伴います。インプラントは失った部分だけで完結する独立した治療のため、周りの歯に手を加えずに済みます。

✅ ③ 顎の骨が痩せるのを抑える効果が期待できる

歯がなくなると、その部分の顎の骨は「噛む」刺激を受けなくなり、少しずつ痩せていきます。骨が痩せると、お口周りのシワやたるみにもつながります。インプラントは天然の歯根と同じように噛む力を骨に伝えるため、骨の吸収を抑える効果が期待できます。

歯を失ったまま骨が痩せてくぼんだ状態と、インプラントを入れて顎の骨の高さが保たれている状態を左右で比較した断面イラスト

インプラントのデメリット・リスク

インプラントは優れた治療法ですが、良いことばかりではありません。治療を選ぶ前に知っておいていただきたいことを、正直にお伝えします。

歯科医師がモニターに映したCT画像を指し示しながら、患者さんにインプラント治療のリスクを説明している様子
※写真はイメージです

⚠️ ① 外科手術が必要です

局所麻酔下で歯ぐきを切開し、顎の骨にインプラント体を埋め込みます。術後に腫れ・痛み・内出血が数日出ることがあります。

⚠️ ② 治療期間が長くかかります

インプラント体が骨と結合するまで3〜6か月の治癒期間が必要で、完成までの目安は5〜8か月です。骨造成が必要な場合は、さらに期間がかかります。

⚠️ ③ 健康保険が適用されない自由診療です

インプラント治療は、すべて自費でのご負担となります。費用の目安は、下記「インプラント治療の費用」をご覧ください。

⚠️ ④ 手術に伴うリスクがあります

感染、インプラント体が骨と結合しない、下顎の神経に近い部位でのしびれ、上顎洞(副鼻腔)への影響などが起こる可能性があります。当院では歯科用CTによる術前診断で、これらのリスクをできる限り減らしています。

⚠️ ⑤ 治療後のメンテナンスが欠かせません

歯周病に似た「インプラント周囲炎」にかかると、インプラントを支える骨が溶け、最終的にインプラントが抜け落ちることがあります。毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスが大切です。

治療前に慎重な判断が必要な方

糖尿病など血糖のコントロールが不十分な方、骨粗鬆症の治療薬(ビスホスホネート製剤など)を使用している方、喫煙習慣のある方、重い心臓病などの全身疾患がある方は、インプラントの治りや長期の安定に影響することがあります。必要に応じて主治医の先生と連携し、安全に治療できるかどうかを判断します。


入れ歯・ブリッジとの違い

歯を失ったときの3つの治療法を、主な項目で比べると次のようになります。どれが最適かは、お口の状態やご希望によって異なります。

インプラントブリッジ入れ歯
固定方法顎の骨に固定両隣の歯に固定取り外し式
周りの歯削らない両隣を削るバネをかける歯に負担
噛み心地天然歯に近い比較的よく噛める硬いものは苦手
手術必要不要不要
保険適用なし(自由診療)ありあり
治療期間長い短い比較的短い

それぞれの治療法のメリット・デメリットや選び方は、こちらのページで詳しく比較しています。


いわき市 酒井歯科医院のインプラント治療の特徴

インプラント治療は外科手術を伴うからこそ、安全性と精度が何より大切です。当院では、診断・手術・人工の歯の作製・メンテナンスまで、次の体制で治療を行っています。

① 歯科用CTによる三次元の術前診断

院内の歯科用CTで顎の骨の厚みや形、神経・血管の位置を立体的に確認し、コンピューター上でインプラントの位置・角度・深さをシミュレーションしてから手術に臨みます。多数歯の症例や神経に近い症例などでは、計画どおりの位置に埋入するための「サージカルガイド」を作製することもあります(1装置77,000円〜・税込)。

歯科用CTの画像上で、下顎の神経の位置を確認しながらインプラントの埋入位置をシミュレーションしている画面のイメージ
※写真はイメージです

② 症例に応じた執刀体制 ― 難しい症例は口腔外科の大学教授が院内で担当

骨の量が十分にある1〜2本程度の症例は、院長が執刀します。一方、骨を増やす処置(サイナスリフト・ソケットリフトなどの骨造成)が必要な症例、下顎の神経(下歯槽神経管)に近い症例、本数の多い症例、静脈内鎮静法を併用する症例は、奥羽大学 口腔外科学教室の教授を当院にお招きし、院内で手術を行います。大学病院まで通うことなく、通い慣れた当院で専門医による手術を受けていただけます。

拡大鏡(ルーペ)を装着した酒井歯科医院の歯科医師が、スタッフの介助のもとタブレットで画像を確認しながらインプラント手術を行っている様子

使用するインプラントは、世界で広く使われているZimVie(ジンヴィー)社のインプラントシステムです。

③ 手術への不安が強い方には「静脈内鎮静法」

点滴で鎮静剤を投与し、うとうとと眠っているようなリラックスした状態で手術を受けていただける方法です。口腔外科の教授が全身状態を管理しながら行います。教授との日程調整が必要なため、ご希望の方はお早めにご相談ください。

静脈内鎮静法でのインプラント手術に備え、点滴と生体監視モニターで全身状態を確認している様子
※写真はイメージです

④ 口腔内スキャナーとデジタル設計による人工の歯

人工の歯の型取りは、粘土のような型取り材ではなく、口腔内スキャナー(セレック・iTero)でお口の中をスキャンして行います。そのデータをもとに、土台(アバットメント)はすべての症例でアトランティスのオーダーメイドのものを使用し、人工の歯は歯科技工所でセラミック(e-max)を用いて作製します。

歯科医師が口腔内スキャナーで患者さんの歯列をスキャンし、モニターに歯並びの3Dデータが表示されている様子
※写真はイメージです

⑤ 歯科衛生士による長期のメンテナンス

インプラントを長く使い続けるためには、治療後の定期的なメンテナンスが欠かせません。治療完了後は3〜4か月に一度を目安に、歯科衛生士がインプラント周囲の清掃と、噛み合わせ・歯ぐきの状態のチェックを行います。

歯科衛生士がインプラント周りの歯ぐきの状態を確認しながら、専用の器具でクリーニングを行っている様子
※写真はイメージです

インプラント治療の流れと期間の目安

当院のインプラント治療は、おおむね次の流れで進みます。手術から人工の歯が入るまでの期間は5〜8か月、通院回数は10回前後が目安です(骨造成が必要な場合などは、さらに期間を要します)。

インプラント治療の6つのステップと、手術から完成まで約5〜8か月かかる期間の目安を示したタイムライン図

① カウンセリング・精密検査
お悩みを伺い、歯科用CTなどで骨や神経の状態を詳しく調べます。
② 治療計画・お見積り
検査結果をもとに治療計画と費用をご説明し、ご納得いただいてから進めます。
③ 1次手術(インプラント体の埋入)
顎の骨にインプラント体を埋め込み、骨と結合するまで3〜6か月待ちます。
④ 2次手術(ヒーリング・アバットメントの連結)
歯ぐきを小さく開いて、歯ぐきの形を整える部品を取り付けます。
⑤ 人工の歯の作製・装着
口腔内スキャナーで型を取り、人工の歯を装着して噛み合わせを調整します。
⑥ 定期メンテナンス
3〜4か月ごとの検診とクリーニングで、長く使える状態を保ちます。

各ステップの詳しい内容は、こちらのページで解説しています。


インプラント治療の費用

インプラント治療は健康保険が適用されない自由診療です。当院の標準的な費用は次のとおりです(すべて税込)。

項目費用(税込)
歯科用CT撮影・診断料22,000円
埋入手術・上部構造(1本あたり)385,000円
骨造成(サイナスリフト・ソケットリフト等/1か所)110,000円
サージカルガイド(1装置・1〜3本)77,000円
サージカルガイド(1装置・4本以上)110,000円
静脈内鎮静法55,000円

・例:骨造成が不要な1本の場合、CT診断料と合わせて407,000円(税込)が目安です。
・実際の費用は、本数や骨の状態によって異なります。治療前に必ずお見積りをお渡しし、ご納得いただいてから治療を始めます。
・お支払いは現金のほか、各種クレジットカード・デンタルローンもご利用いただけます。
・インプラント治療の費用は、医療費控除の対象になります。


インプラントを、いわき市で ― まずはご相談ください

インプラント治療は、単に失った歯を補うだけの治療ではありません。あきらめていた「食べる喜び」や、人前で自信を持って笑える毎日を取り戻すための選択肢の一つです。

もちろん、すべての方に適した治療ではなく、期間も費用もかかります。私たちは、メリットだけでなくデメリットやリスク、ほかの治療法との違いも含めて丁寧にご説明し、インプラント以外が適していると判断した場合は、正直にそうお伝えします。まずは、あなたのお悩みとご希望をお聞かせください。

歯科医院のスタッフが笑顔で患者さんの話を聞きながら、インプラント治療について相談に応じている様子
※写真はイメージです

インプラント治療に関するよくあるご質問

インプラント治療について、患者さんから多くいただくご質問をまとめました。

Q. インプラント手術は痛いですか?

A.手術は局所麻酔を十分に効かせて行うため、処置中の痛みはほとんどありません。術後に数日ほど腫れや痛みが出ることがありますが、処方するお薬で抑えられる程度がほとんどです。手術への不安が強い方には、静脈内鎮静法を併用する方法もあります。

Q. 治療期間と通院回数はどのくらいですか?

A.インプラント体が骨と結合するまでに3〜6か月の治癒期間が必要なため、手術から人工の歯が入るまでは5〜8か月、通院回数は10回前後が目安です。骨造成が必要な場合は、さらに期間がかかります。

Q. インプラントの費用はどのくらいですか?

A.自由診療となり、当院では埋入手術と上部構造で1本385,000円、歯科用CT撮影・診断料が22,000円です(いずれも税込)。骨造成が必要な場合は1か所110,000円、静脈内鎮静法は55,000円、サージカルガイドを使う場合は1装置77,000円〜が加わります。治療前に必ずお見積りをお渡しします。

Q. インプラントはどのくらい長持ちしますか?

A.適切なメンテナンスを続けることで、10年以上安定して機能している例も多く報告されています。ただし、歯周病に似た「インプラント周囲炎」にかかると骨が失われ、インプラントが抜け落ちることもあります。毎日のセルフケアと、3〜4か月ごとの定期メンテナンスが大切です。

Q. 骨が少ないと言われましたが、インプラントはできますか?

A.骨の量が不足している場合でも、サイナスリフト・ソケットリフトなどの骨造成を行うことで、インプラントが可能になることがあります。当院では、骨造成が必要な症例は口腔外科の大学教授を院内にお招きして行います。まずは歯科用CTで骨の状態を詳しく確認します。

Q. 高齢や持病があってもインプラントは受けられますか?

A.年齢だけで治療ができないということはありません。ただし、糖尿病・骨粗鬆症の治療薬の使用・重い心臓病などの全身疾患や喫煙習慣は、治りや長期の安定に影響することがあります。必要に応じて主治医の先生と連携し、安全に治療できるかを慎重に判断します。


✅いわき市中央台の歯科医院「酒井歯科医院」について詳しくはこちらをご覧ください

酒井歯科医院では、インプラント治療だけでなく、治療後のインプラントを長く守るメインテナンスと予防ケアにも力を入れています。当院が対応している治療の全体像は診療案内ページで、医院の診療方針や院内環境については酒井歯科医院トップページからご覧いただけます。

執筆・監修歯科医

歯を失った方に
もう一度
「思いきり笑える日々」を