歯ぎしり-いわき市(中央台)の歯医者なら酒井歯科医院 │ラパーク最寄り

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診療時間:9:00~12:00/13:30~18:00 休診日:木曜、日曜、祝日

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歯周病や顎関節症の原因にもなる歯ぎしり

8割方の方がなさってる就寝中の歯ぎしり

日々、大勢の方のお口の中を拝見してますと、7~8割の方に『歯ぎしり』の痕跡が見られます。そこで『歯ぎしりをなさってますね?』と伺うとほとんどの方から『私は歯ぎしりはしてません』、『指摘されたことはありません』といったお返事をいただきます。
統計的には睡眠時の歯ぎしり・くいしばりは国民の80%に見られるんだそうですが、自覚なさってる方はとても少ないように感じます。


無意識に3~4倍もの凄まじい咬合力を発揮してしまう歯ぎしり

歯ぎしりは、日中には出せないような凄まじい力なんだそうです。無意識に3~4倍の強大な力が歯に加われば、良質な睡眠の妨げになるだけでなく詰め物が欠けたりすり減ったり、酷い方になると歯が割れたりすることまであります。また、歯は健康であっても歯周病を悪化させて歯が揺れたり、歯を失う原因にもなり得ます。

TCHもそうなのですが、歯ぎしりは顎関節症のリスクを高めたり肩こり頭痛などの原因にもなるため適切な対処が必要になります。

『歯ぎしり=キーキー、ギリギリ、ガリガリ』といった音が発せられるイメージが強かろうと思いますが、一般的に連想する歯ぎしりの他にも咬みしめ・食いしばりといった歯や顎に負担をかける口腔内の悪習癖(ブラキシズム)があります。


歯ぎしりに関しては、こちらのコラムでも取り上げておりました。

 「『歯ぎしり』が歯を壊す?」はこちら

 

歯ぎしりの種類

ブラキシズム(口腔内の悪習癖)は大きく分けて次の3つに分類されます。グランディングタッピングは音がするので御家族に指摘されやすいのですが、クレンチングは音がしないので気付きにくいようです。
睡眠時だけなら良いのですが、クレンチングのように覚醒時にも起こる不良習癖もあります。TCHがそれで、自覚がないのが特徴でもあり、全くしないようにするのは・・・厄介です。(泣)

グラインディング(歯ぎしり)

グラインディング(歯ぎしり)

上下の歯をギリギリと擦り合わせる習癖のことで、歯ぎしりの中でも最も多くの方に見られます。
上下の歯を強く噛んだ状態で横に滑らせこすり合わせる動きで歯に大きなダメージを与えます。歯が擦り減って平らになってしまうのが特徴です。音まではしないケースもあったりするようです。

クレンチング(食いしばり)

クレンチング(食いしばり)

上下の歯を強く咬み合わせる習癖のことです。食いしばり・咬みしめはこれに該当します。
上記のグラインディングと違い横に擦り合わせることはありません。日中、力仕事などの時に無意識に食いしばるように、就寝中にも同じように力が入ってしまうようですが、音が出ないために自覚されたり御家族に気が付かれることはありません

タッピング

頻度の少ないタッピング

上下の歯をカチカチと咬み合わせる習慣のことで、比較的頻度は少ないです。寒さに震えている時のように歯を小刻みにぶつけ(タッピング)小さな音を出します。

 「『歯ぎしり』が歯を壊す?」はこちら

歯ぎしりのチェックはご自身で可能

下記に該当するようなポイントがあったりされませんか?

< 歯ぎしりチェック・ポイント! >


  • 日中、ナニかに集中している時に歯を食いしばっていることがある
  • 起床時にナンだか顎が強ばったり疲れている
  • 歯ぎしりしているとご家族に言われたことがある
  • 詰め物が頻繁に取れたり割れたりしてしまう
  • 頬や舌にラインやギザギザの跡が見える

  • 頬粘膜の圧痕
    舌のギザギザ状態

  • 歯の根元がくさび状に削れている

  • くさび状欠損

  • 知覚過敏がひどい

  • 知覚過敏症

  • 下顎の内側や上顎の真ん中に骨隆起がある

  • 巨大な下顎の骨隆起(外骨症)
    上顎の骨隆起

  • 歯ぐきがモコモコしている

  • 歯ぐきのモコモコ(外骨症)

  • 歯がすり減って短くなっている
  • よく見ると歯の表面にヒビが入っている

  • 極端なる歯の切端部の摩耗
    歯の表面のヒビや亀裂

歯ぎしりの原因はナンでしょう?

歯ぎしりの原因は実際には解明はされていません。原因が解らないので厄介なのですが、それでも下記のような様々な要素が絡んでいるのだけは間違いがないようです。

ストレス

歯ぎしりの原因の最有力候補がこのストレスです。口腔諸筋群の過緊張に伴い噛む筋肉が凝ってしまう事で起こるとされています。

歯並び & 噛み合わせ

我々は成長時にも噛み合わせは狂います。考えてみたら乳歯から永久歯への交換期には噛み合わせはメチャクチャです。
それでも若いウチには備わってる柔軟性がカバーしてくれますが、大人になってからむし歯歯周病によって歯の喪失、歯の動揺、極度のすり減りなどによって咬合が微妙に変化してくると歯ぎしりをしてしまうんだそうです。咬合や歯並びの悪さを補う意味で我々に生来備わってる体の働きなのかもしれません。

日中の噛み締め

力仕事などで常態的に食いしばってる方、無意識な日中の噛み締め、上下の歯を接触させる癖(TCH)がある方、筋肉がその状態を記憶してしまい就寝中にもなさってしまうようです。

顎関節の変形

肘や膝だって酷使したり加齢変化で関節は磨り減ったりされますでしょう。顎関節も例外ではありません。関節の変形を来せば噛み合わせは狂いますから歯ぎしりで補正をしようとすることが考えられます。

 「『歯ぎしり』が歯を壊す?」はこちら

歯ぎしりの悪影響症状

実は想像もしなかったような悪影響がもたらされます。『たかが歯ぎしり』と侮ることなかれ・・・です。(泣)

歯が磨り減って短くなり、しみる

咬合面の過剰なすり減り

考えてみたら1ミリの深さのむし歯が出来たらイヤな感じになりますでしょう。ところが歯ぎしりによって噛み合う面(咬合面)が2~3ミリ磨り減ってしまい歯が短くなっても気が付かない事が多かったりするのです。
それが原因となりむし歯では無くとも神経に近づいて『しみる』症状が出て来ます。

噛むと痛い、違和感がある

歯の根っこの周囲には歯根膜という薄い膜状のクッションが存在し、それがナニかを噛んだ時に硬い・軟らかいなど感じるセンサーになっています。
通常の咬合力であれば問題にはなりませんが、手や足と一緒で歯ぎしりによりこの膜に過剰な力がかかると挫滅・損傷してしまい、噛んだ時に痛みが出てしまいます

歯周病がより悪化し、歯を支えている骨が痩せていく

歯ぎしりによる歯周病の進行

強い歯ぎしりによって歯は動揺を来たし、歯を支えている骨が溶ける歯周病が悪化します。

骨がコブのように盛り上がってくる

外骨症、骨隆起

歯ぎしりやTCHが酷い方は、骨隆起と呼ばれるコブのようにものが歯ぐきに見られるようになります。
下記の様な場所に見られたり、あちこちの歯ぐきがモコモコしてくることも珍しくはありません。病気では無いので放置するしか無いのですが、部分入れ歯などになると当たって痛むので・・・厄介なんです。


巨大な下顎の骨隆起(外骨症)
上顎の骨隆起

エラが張ってくる

噛むために活躍する筋肉は、顎の角の部分・・・いわゆるエラに付着してる筋肉(咬筋)です。
歯ぎしりがある方は夜間の意識の無い時にこの筋肉を激しく筋トレさせてるのと一緒になりますので発達して、エラが張り出したようなお顔付きになります。


顎角部の過剰発達
TCHや歯ぎしり頻度が高い方の顎角部

下の前歯が上の前歯に隠れて見えなくなる

歯ぎしり・くいしばりで下の前歯が見えなくなる

歯は思ってらっしゃるより軽い力でも動いてしまうモノです。継続的に力を加え続ければ・・・あまりに重い家具を置けば床が凹むかのように噛み合わせも変化し、下の歯が見えなくなったり、歯自体が顎にめり込むような状況が生じます。


頭痛や肩こりに悩まされている

口腔周囲の諸筋群の中には、首や肩の筋肉と繋がってるモノが多く存在します。歯ぎしりによって噛むための筋肉が過緊張状態に陥れば肩こり・首こりが出たりも致します。
また、側頭部の筋肉も噛み締める咬合時には大活躍してしまうので、歯ぎしりによる頭痛も引き起こされます。頭痛の大多数は頭内部のトラブルではなくこれが原因ではないかという説があるほどです。

口腔周囲筋の痛み
歯ぎしりに伴う肩こり

詰め物が取れたり割れたりする

詰め物の脱離・破損

考えてみたら口の中の修復物は接着剤でくっつけてあるだけです。通常の咬合力であれば問題にはならずとも接着剤の接着力を上回る過剰に強大な力が加われば脱離もしましょう
セラミック系やプラスチック樹脂の詰め物はモチロンのことながら、金属だって割る方がいらっしゃいます。
それが予想される際にはナイトガードと呼ばれるマウスピースをオススメしてはいるのですが、自覚症状の無い歯ぎしり故にお使いいただけずにモノ凄く硬いジルコニアでさえ割れてしまった経験があります。


健全な歯まで割れる

歯の破折

恐ろしいことに、歯ぎしりで御自身の歯を噛み砕いてしまう方が多くなりました。そうです、真っ二つに割れてしまうのです。(泣)
むし歯などで神経を除去した歯は枯れ木の脆くなり割れやすいのは解るのですが、ネット上でも時折話題になってますがコロナ禍以降の昨今では漠たる不安が重くのしかかるストレスが蔓延してるせいなんでしょうか、まったく問題のない健全歯まで割れてしまうことがあります。30年以上も歯科医をやってますが、驚きを隠せません。


歯と歯ぐきの境目が削れる

くさび状欠損

歯ぎしりにより歯が激しく揺さぶられると、歯の表面を覆うエナメル質とその下にある比較的軟らかい象牙質の境目に応力ってヤツが集中し、歯が砕けてしまったかのように削れて来ます。
ちょうどその部分には、歯の中心部のいわゆる神経(歯髄)と通じる象牙細管があって、むし歯ではないのですが砕け削れることで神経と近くなりしみることを主症状とする知覚過敏を起こします。場合によっては歯の神経が死んでしまうこともあるので厄介です。


顎の関節が痛み口が開かなくなる

顎関節の関節円盤の存在

肩こり・首こり・頭痛だけでなく、顎関節と頭蓋骨の間でクッションの役目をしている関節円盤という軟骨が強く圧迫されて痛んだりズレてしまうトラブルが生じます。顎関節症の大きな要因だったりもしますが、この関節円盤は本来ならスムーズに顎を前後左右に動かす役割を果たすのに、歯ぎしりによって関節円盤が極度に圧迫されるとお口の開閉口時に音が鳴るようになったり、場合によっては変形を来たし顎をスムーズに動かすことが出来なくなってしまいます

 「『歯ぎしり』が歯を壊す?」はこちら

歯ぎしりの治療方法

3つの予防方法

歯ぎしりは原因不明のトラブルであるため根本的原因を排除する治療法が確立されてるわけではありません。その為に歯ぎしりによりもたらされる悪影響を回避したり、完全に治すことは難しいと言わざるを得ません。
本来ならストレス発散が第一かとは思いますが、現代社会を生きる我々にとっては難しいことでありましょう。それでも、対症療法的にではあっても歯や歯ぐき、顎や口腔周囲諸筋群を守ったり症状の緩和を図る下記の様な事が推奨されています。

軟質マウスピースによる夜間のガード

ナイトガードとも呼ばれるマウスピースによって、歯の表面や詰め物・被せ物を守る手法を用います。このナイトガードによって歯は守られますが、マウスピースは酷い方ですとズタズタになります。
ただし歯を守ることは出来ますが、強大な力が歯ぐきや顎に加わることは回避出来ません

噛み合わせの治療

例えが変ですが、食卓のテーブルや椅子にしても4本の脚のウチ1本でも不具合があれば使いにくいですしストレスを感じてしまいます。同様に、欠損や疼痛で片側でしか噛めないといったバランスの不調があればその解決は図るべきでしょう。
また、本来なら上下14本の歯が14組で噛む(親知らずが噛み合ってれば16組)ところ、半数以下でしか噛んでらっしゃらない方は大勢いらっしゃいます。その場合には矯正を含めた咬合回復を図っていく必要もあろうかと思います。

お口周囲の筋肉マッサージ

口腔周辺の筋肉が過緊張状態にあると歯ぎしりが生じやすくなります。ご自身の手で咬筋(頬)などをマッサージをなさるのも有効な手段です。筋肉のこりが解消され楽になれば歯ぎしりも軽減されますでしょう。

良質な睡眠を心掛ける

就寝前の過度な飲酒は症状を悪化させると言われます。また、枕を高くせずに、仰向けで眠ることにも歯ぎしり防止効果があると言われています。
睡眠が浅いと歯ぎしりは起こりやすいので、ぐっすりと眠れる環境作りを心掛けたいモノです。


歯ぎしりの大敵、就寝時のスマホ弄りと就寝前の飲酒

歯ぎしり予防効果が高い寝具選びと入浴

自己暗示法を用いる

おまじないによる歯ぎしり予防

そんな事で効果があるのかと思われるかもしれませんが、寝る前に布団の中で『今夜は歯ぎしりをしない!』と20回ほど呟くだけでも効果があるそうです。NHKの『ためしてガッテン』でも取り上げられてました。
たったそれだけのことでも意外にも4割程度軽減されるっていうんだから人間の心と体の連係プレーってのは実に不思議なモノであります。


おまじないが歯ぎしりを予防する