BASIC FLOW
口腔癌検診の基本的な流れ
口腔癌検診は、患者さんのお口の中を隅々までチェックします。お口の中を全てチェックする事で患者さんが自覚できない病変を見つけられます。
また、口腔癌は発見が遅れることで患部を大幅に切除しなくてはならなくなり、発声や発音に障害が残る可能性が非常に高まります。
それでも早期発見・治療さえできれば切除範囲はごくわずかになる為、障害は残らないケースが多いようです。定期的に検査をし、口腔癌の早期発見と治療を実現しましょう。口腔癌は早期発見・治療ができれば命を落とすケースは少ないことを覚えておいていただきたいです。
ただし、対応が後手に回れば回るほど凄まじい審美トラブルが生じたり命を奪われる疾病である事をご理解いただければと思います。
1. 問診票への記入
受診同意書のご確認後に、詳細な問診票への記入(またはスタッフが伺います)をお願いしています。
家族歴や既往歴など、その方が口腔がんになる要素がどれくらいあるのか判断するために、生活習慣等についてご記入いただきます。個人情報は如何なるケースでもしっかり守りますのでご安心ください。
我々は保険証の内容を始めとして個人の身体に関わる情報を扱う職種です。基本的なプライバシーへの配慮は当然ですが、ここにポリシーを作成し、それが...
2. 視診・触診・写真撮影
一般の歯科医にとって、口腔癌は「視診」で判断が付くものばかりではありません。明らかに粘膜の表層に口内炎様のトラブルや潰瘍があれば別ですが、ご本人が指さしてくださる部位に「触診」や「写真撮影」でも判別できず、何らの違和感を覚えないことも多々あります。(汗)
その場合は、基幹病院で下記の病理組織検査をお願いする事もあります。その点をご理解願います。
口内炎は、口の粘膜に起こる痛みを伴う炎症の総称を差します。口内炎には様々な原因や種類があったりしますので、その特徴をつかみ回避したりケアした...
☑ 細胞診
癌が疑われる部位の表面組織を綿棒でこすり取り、顕微鏡で癌細胞であるかを調べ、癌細胞の種類・悪性度の判定を行います。
☑ 組織診(生検)
より診断を確実にするために、部分麻酔下で異常が見られる部位を小さく切り取り病理検査(生検)をします。
3. インターネットを用いてデータ送信
異常を発見した場合、歯科大学の口腔外科教室教授に、インターネットを介して即座に撮影した写真を送信し診断のサポートを依頼します。
4. 返信に基づく結果のお知らせ
結果を元に口腔内の現状に関しお知らせいたします。電話でも構いませんし、報告書を患者さんと医院を繋ぐ「メディカルボックス」に入れておくことも可能です。私や口腔外科専門医から指摘があった場合は速やかに口腔外科の受診をお勧めすることになります。
このメディカルボックスは、従来の我々からの「一方通行の情報発信」から、「双方向のやり取り」へ進化した画期的なシステムです。当院はこういったデジタルツールをフル活用しています。