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予防歯科とは、虫歯・歯周病を「なってから治す」のではなく「そもそも起こさない」ための歯科医療です。いわき市中央台の酒井歯科医院では、毎月600名以上の患者さんが、治療ではなく健康を守るための定期メインテナンスに通われています。1回約30分で、お口全体の検査、歯周病安定期治療(SPT)、PMTC、フッ素塗布、セルフケアのアドバイスを組み合わせ、生涯ご自分の歯で食事ができるようお手伝いします。

80歳で20本の歯を保てる人は約6割。その差を生むのは「定期検診」です

「生涯、自分の歯で美味しく食事をしたい」・・・それは誰もが願うことです。厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、80歳で20本以上の歯を保っている人(8020達成者)の割合は、2022年の51.6%から2024年には61.5%へと増えました。

ただし裏を返せば、約4割の方は80歳の時点で、本来28本ある歯のうち9本以上を失っているということです。

80歳で20本以上の歯を有する人(8020達成者)の割合の推移グラフ。1993年の10.9%から2024年は61.5%に増加(厚生労働省 歯科疾患実態調査)
8020達成者の割合の推移(厚生労働省 歯科疾患実態調査より)

歯を失う原因は「年齢」ではなく「病気」です

では、歯が減るのは「年のせい」だから仕方がないのでしょうか?
いいえ、決してそうではありません。8020推進財団が全国の歯科医院で抜歯された永久歯の理由を調べた調査では、抜歯の原因の第1位は歯周病(37.1%)、第2位はむし歯(29.2%)でした。この2つだけで、歯を失う原因の約3分の2を占めています。

永久歯の抜歯原因の内訳を示すドーナツグラフ。歯周病37.1%、むし歯29.2%、破折17.8%で、歯周病とむし歯が約3分の2を占める(8020推進財団 第2回永久歯の抜歯原因調査)
永久歯を抜歯した原因の内訳(8020推進財団「第2回 永久歯の抜歯原因調査」より)

第3位の「破折(歯が割れること)」17.8%も、無関係ではありません。神経を抜いた歯はもろくなり、根が割れやすくなることが知られています。つまり、後ほどご説明する「治療の負の連鎖」の行き着く先でもあるのです。

同じ調査では、抜歯が最も多い年代は65〜69歳で、抜歯全体の約45%が60〜80歳の間に行われています。60代は、歯を守れるかどうかの大きな分かれ道といえます。

歯周病もむし歯も、初期にはほとんど痛みがありません。しかし、定期検診で早く見つけ、原因となる細菌の塊を専門的に取り除き続ければ、進行を抑えられる病気です。「痛くなってから」ではなく「痛くないうちから」通うこと。それが、歯を失わないためのいちばん確実な方法です。

出典:8020推進財団「第2回 永久歯の抜歯原因調査」(2018年)、厚生労働省「歯科口腔保健の推進に向けた取組等について」(2024年)

私たち酒井歯科医院は、この「予防」こそが歯科医療の最も大切な使命であると確信しています。その想いに共感してくださり、現在当院には毎月600名以上の患者さんが、治療ではなく「健康を守るため」の定期メインテナンスに通ってくださっています。

歯科医院の診療室で、歯科衛生士が定期メインテナンスを行っている様子

このページは、当院が最も力を入れる「予防歯科」の総合案内です。虫歯や歯周病から歯を守り、生涯にわたって美味しく食事を楽しめる人生を、私たちと一緒に目指してみませんか?

【合わせてお読み下さい】


「治療の負の連鎖」を断ち切るのが、予防歯科の本質です

一度歯を削ると、そこを起点に「治療の負の連鎖」が始まることがあります。どんなに精密な治療でも、生まれ持った健康な天然歯には勝てません。

小さな虫歯 → 詰め物をする → その隙間からまた虫歯に(二次カリエス) → もっと大きな詰め物にする → 神経まで達し神経を抜く → 歯がもろくなり被せ物をする → 歯の根が割れて抜歯に至る・・・。

小さな虫歯から詰め物、二次カリエス、神経を抜く処置、被せ物を経て抜歯に至る「治療の負の連鎖」を7段階で示した図解

この連鎖をそもそも始めさせないこと・・・それが予防歯科の最大の目的です。「痛くなってから行く歯医者」から「健康を守るために通う歯医者」へ。その意識の転換が、あなたの歯の未来を根本から変えます。


酒井歯科医院の予防歯科でできること

予防の効果は、歯科医院で行う「プロケア」と、ご家庭で毎日行う「セルフケア」の両輪がそろって初めて最大になります。当院では検査結果をもとに、次の6つを組み合わせたオーダーメイドの予防プログラムをご提案します。それぞれの詳しい解説ページもご用意しています。

歯科医院で行うプロケア(PMTC・フッ素塗布・シーラント)とご家庭で続けるセルフケア(歯磨き指導・フロスと歯間ブラシ・デンタルグッズ)の6項目をまとめた図解

歯科医院で行うプロケア

① PMTC(歯科衛生士による専門的クリーニング)

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科衛生士が専用機器と研磨ペーストを使って、毎日の歯磨きでは落とせないバイオフィルム(細菌の塊)を破壊・除去するクリーニングです。歯面がつるつるになる爽快感だけでなく、虫歯・歯周病の原因となる細菌の棲み家を物理的に取り除きます。

酒井歯科医院の歯科衛生士が専用のハンドピースと研磨ペーストでPMTC(歯面清掃)を行っている様子

② フッ素塗布(歯質の強化と再石灰化の促進)

フッ素には、歯の表面のエナメル質を酸に溶けにくい構造に変える働きと、ごく初期の虫歯を唾液の力で修復する「再石灰化」を後押しする働きがあります。歯科医院では、市販の歯磨き粉よりも高濃度のフッ素を、歯面を清掃・乾燥させてから塗布します。

当院のフッ素塗布は保険診療で行っています。18歳到達後最初の3月31日までのお子さんは、福島県の子ども医療費助成により窓口でのご負担はありません。大人の方も、初期の虫歯が確認された場合は保険でフッ素塗布を受けられます。

歯面を乾燥させた状態で、歯科衛生士が高濃度フッ素を塗布している手元の写真

③ シーラント(生えたての奥歯の溝を守る)

生えたばかりの6歳臼歯(第一大臼歯)や12歳臼歯は、噛む面の溝が深く、歯ブラシの毛先が奥まで届きません。シーラントは、その溝を歯科用の樹脂であらかじめ埋めて、汚れが入り込むのを防ぐ処置です。歯を削らず、痛みもありません。外れていないかを定期検診で確認し続けることが大切です。

ご家庭で続けるセルフケア

④ 歯磨き指導(TBI)

予防の土台は、毎日のご自宅でのセルフケアです。しかし実際には、ご自分の歯並びや歯ぐきの状態に合っていない磨き方をしている方が少なくありません。当院の歯科衛生士が、お口の状態を把握した上で、歯ブラシの選び方から当て方まで、明日から実践できる「あなただけのブラッシング法」をお伝えします。

酒井歯科医院の歯科衛生士が、手鏡を見ている患者さんに歯ブラシの当て方を指導している様子

⑤ フロス・歯間ブラシ(歯と歯の間のケア)

歯と歯の間の歯垢は、歯ブラシだけでは約6割しか落とせないといわれています。大人の虫歯や歯周病の多くは、歯ブラシの届かない「歯と歯の間」から始まります。隙間の広さや歯ぐきの状態によって、デンタルフロスと歯間ブラシのどちらが合うかが変わるため、歯科衛生士がサイズ選びからお手伝いします。

⑥ 歯科医院専売のデンタルグッズ

当院の受付では、歯科衛生士が臨床で使い比べて選んだ歯ブラシ・歯磨き粉・フロス・洗口液などをご用意しています。「どれを使えばいいか分からない」という方は、定期検診の際にお気軽にお尋ねください。


定期メインテナンスの流れ(1回約30分)

当院の定期メインテナンスは、1回あたり約30分です。毎回、次のような流れで進めます。

酒井歯科医院の定期メインテナンスの流れ。検査、歯周病安定期治療、PMTC、フッ素塗布とセルフケアのアドバイス、次回来院時期の提案の5ステップで1回約30分
  1. お口全体の検査:虫歯のチェック、歯周ポケットの測定、歯ぐきの出血の有無などを確認します。
  2. 歯周病安定期治療(SPT):歯石や歯周ポケット内の汚れを取り除き、歯周病の再発を防ぎます(保険診療)。
  3. PMTC:専用機器で歯面のバイオフィルムや着色を除去し、つるつるに仕上げます。
  4. フッ素塗布・セルフケアのアドバイス:必要に応じてフッ素を塗布し、磨き残しが多い場所や道具の使い方をお伝えします。
  5. 次回の来院時期のご提案:お口の状態やリスクに合わせて、次回までの間隔を決めます。

通院の間隔は3か月に1回が目安です。虫歯や歯周病のリスクが高い方には、1〜2か月ごとをお勧めすることもあります。


保険で受けられる歯周病メインテナンス(口管強認定医院)

当院は、厚生労働省が定める「口腔管理体制強化加算(口管強)」の施設基準を満たす歯科医院です。そのため、歯周病が安定期にある患者さんには、毎月でも保険適用で歯周病の管理(歯周病安定期治療)を受けていただくことが可能です。質の高い予防を、経済的な負担を抑えながら続けていただけます。

(※保険制度の規定により、この管理を行う場合、窓口でのご負担が従来の検診よりも若干増えることがあります。国が定めたルールに基づくものですので、ご理解いただけますと幸いです)

酒井歯科医院の院長がタブレットで口腔内写真と検査結果を示しながら、患者さんに歯周病の状態を説明している写真

📋 歯周病の治療から安定期管理(予防)まで
歯周病治療・メインテナンスについて詳しくはこちら

お口の健康が、糖尿病や心臓病など全身の健康とどう関わっているかは、こちらの記事で解説しています。


歯並び・口腔機能の予防:子どもの成長期に行うもう一つの守り

当院が掲げる「予防」は、虫歯・歯周病を防ぐことだけではありません。将来の歯並びの乱れを未然に防ぎ、「噛む・飲み込む・呼吸する」というお口の機能を成長期に正しく育てることも、同じく大切な予防の一環と考えています。

私も3人の子の父親として、お子さんの健やかな成長を願う気持ちは保護者の皆様と同じです。現代のお子さんは、柔らかい食事や生活習慣の変化により、本来獲得すべきお口の機能が十分に発達しないケースが増えていると指摘されています。
歯並びの乱れは見た目の問題だけでなく、清掃のしにくさから将来の虫歯や歯周病のリスクを高め、8020の達成にも影響します。

国もこの問題を重視し、「口腔機能発達不全症」という病名を設けて対策に乗り出しています。当院では、本格的な矯正が必要になる前に、お子さんの成長の力を利用して顎の正しい発育を促す小児予防矯正にも力を入れています。

酒井歯科医院が掲げる3つの予防(むし歯の予防・歯周病の予防・歯並びと口腔機能の予防)を示した図解

すべては患者さんとの「二人三脚」から始まります

予防歯科は、私たちが一方的に行うものではありません。患者さんご自身がお口の状態に関心を持ち、「自分の歯は自分で守る」という意識を持っていただくこと。そして、私たち「かかりつけ歯科医」がそのサポーターとして、定期的に専門的なケアとアドバイスを行うこと。
この「二人三脚」の信頼関係があって初めて、予防歯科は最大の効果を発揮します。

定期メインテナンスを終えた患者さんと歯科衛生士が、笑顔で次回の予定を話している様子

「歯医者さんは痛くなったら行く場所」から「健康を守るために気持ちよく通う場所」へ。私たちと一緒に、そんな新しい習慣を始めてみませんか。


よくあるご質問

Q. 定期メインテナンス1回の所要時間はどのくらいですか?

A. 当院では1回約30分です。お口全体の検査、歯周病安定期治療(SPT)、PMTC、必要に応じたフッ素塗布やセルフケアのアドバイスを行います。

Q. 定期メインテナンスは保険が使えますか? 費用はどのくらいですか?

A. 保険が使えます。当院は口腔管理体制強化加算(口管強)の施設基準を満たしているため、歯周病が安定している方は、保険適用で歯周病の管理(歯周病安定期治療)を受けられます。窓口でのご負担は、歯の本数などにもよりますが、3割負担の方で1回2,000〜4,000円前後が目安です。エアフローによるクリーニングも保険診療の中で行っており、別に費用をいただくことはありません。お子さんのフッ素塗布の費用は、フッ素のページでご案内しています。

Q. 歯のクリーニングだけを受けることはできますか?

A. 当院では、自費のクリーニングは行っておらず、クリーニングはすべて保険診療の中で行っています。保険診療では、お口の検査をしたうえで、必要な処置としてクリーニングを行う決まりがあります。そのため、初めての方は、まず虫歯や歯周病の検査から始めさせていただき、そのうえで歯石の除去やエアフローによるクリーニングを行います。

Q. 子どもの予防歯科では、どんなことをしますか?

A. お子さんの予防にも力を入れています。フッ素塗布、シーラント、歯磨き指導に加え、歯並びの問題を早期に見つけて成長期に対応する小児予防矯正にも取り組んでいます。

✅いわき市中央台の歯科医院「酒井歯科医院」について詳しくはこちらをご覧ください

酒井歯科医院では、むし歯・歯周病の治療だけでなく、 定期的なプロケアによる予防歯科を診療の中心に位置づけています。 当院が対応している治療の全体像は診療案内ページで、 医院の診療方針や院内環境については酒井歯科医院トップページからご覧いただけます。

執筆・監修歯科医

予防こそが
最良の治療です