ドライマウス(口腔乾燥症)-いわき市(中央台)の歯医者なら酒井歯科医院 │ラパーク最寄り

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ドライマウス(口腔乾燥症)

ドライマウス(口腔乾燥症)を御存知ですか?

ドライマウスはさまざまな原因で唾液の分泌量が減少・低下し口の中が乾燥するトラブルのことを言います。
口の中の唾液腺から分泌される平均的な唾液の量は1日あたり約1~1.5リットルと言われますが、唾液の分泌量が減ると口の中の湿潤度が減少し、それに伴い当然の様に乾燥します。
考えてみると唾液にはいろいろなメリットが有るので、それが不足することにより唾液の抗菌作用自浄作用が低下し、むし歯歯周病になりやすくなるのはモチロンのこと、口臭や粘膜の感染症・味覚障害・嚥下障害などを起こすこともあり得ます。
薬の副作用ストレス、高齢化に伴う噛む力の低下などによって起こる症状で、傾向としては女性に多く患者数は近年 増加傾向にあります。
ドライマウスは「ただ口が乾くだけ」ではなく、放置することでQOLを下げ健康に悪影響を及ぼす「万病の元」でもあります。



まずはご相談下さい

インフォームドコンセント(説明と同意)

私自身も薬の副作用で経験したことがあるのですが、喋るのも大変、飲み込むのも厄介でありました。(泣)
御高齢の女性にお話を伺うことが多いのですが、夜間に目が覚めるほどに痛みを伴うことが多いようです。
十分に対策を講じねばなりませんね。

そもそもの唾液の働きとは?

唾液にはどんな役割があるんでしょうか?

私自身も普段はそれほどその存在を意識しては居りませんが、歯を取り巻く唾液には様々なありがたい働きがあってむし歯歯周病から私達を守ってくれています。
フッ素塗布とかも大事かとは思いますが、唾液はそれ以上に歯だけでなく身体を守る働きを有しています。

<唾液の働き>

唾液のありがたい働き

お口が乾いてる方が増えています

臨床実感としても御高齢の方に確実に増えてるように思います。特に2020年のコロナ禍以降はマスク着用時の口呼吸の問題もあるんでしょう、口腔内の乾燥状態を来しやすいように思えてなりません。


ドライマウスが増加傾向

ドライマウスとは?

特に2020年のコロナ騒動以降、人心がかさついてしまい潤いを欲しているのかもしれません。同時に身体的な意味でも乾燥化しているとも言われます。
ドライマウス唾液量減少と質の異常を来す厄介な病気で、口の中が乾燥して様々な不快症状を誘発し、我々のQOLを低下させます。
推定の患者数はドライアイで悩む人とほぼ同じ800万人とも言われています。日々の診療に従事していてもその数字は大袈裟ではないことが理解出来ます。

滅菌器具&ディスポの紙コップ

ドライマウスは、糖尿病シェーグレン症候群(口腔や眼球の乾燥症状を特徴とする自己免疫性疾患)と併発することがあります。これらのトラブルの一症状としてドライマウスが現れて来る・・・とも言えますでしょうか。
想像してみて下さい。特に御高齢の方は食べ物をスムーズに飲み込めなくなり、その事で食物が誤って気道に入って誤嚥性肺炎を起こしやすくもなるのです。

最も多いのは、薬の副作用によるドライマウスです。薬を複数服用している人は当然その危険性も高くなるようです。
また近年はファストフードを食べる機会が増え、軟らかくて飲み込みやすい食べ物が中心の食生活になり楽ですからそれを好むようもになり、咀嚼時間は昔に比べてずいぶんと短くなりました。何処の御家庭もおそらくは一緒でありましょう。


歯ブラシと歯磨剤

ド幼少期からよく噛まないが故にドライマウスの低年齢化も進んでいると言われています。(泣)
唾液は顎や舌の筋肉をしっかり動かすことで自然と分泌が促進されます。逆によく噛まずに顎や舌の筋肉を使わなければ唾液は減少傾向の一途を辿ります。その事で免疫力が低下して風邪などの感染症にかかりやすくなったり味覚障害を起こしたりもしやすくなります。

口腔内がパサパサになるドライマウス

次のようなリストに心当たりはありませんでしょうか? 該当するようでしたらドライマウスの可能性が高いと思われます。御注意下さい。

<ドライマウスの悪影響>

  • 口の乾きが3カ月以上続く
  • 口の中や舌がヒリヒリする
  • パサパサした乾いた食べ物を飲み込みにくい
  • をよく飲む
  • 夜間、喉が乾いて目が覚めて水を飲む
  • 口が乾いてネバネバする
  • どうも舌がもつれて話しにくい
  • 口臭が気になる
  • 義歯で口の中が傷つきやすい

  • ドライマウスの悪影響


ドライマウスの症状

唾液が減少するという意味

ドライマウスには口の中の粘つき、舌の痛みや口臭と言った症状の他に、乾いた食品を嫌がるようになったり、うまく飲み込めない(嚥下不良)といった症状が見られるようです。
口の中が乾くことで、唾液が本来持ってる自浄作用が失われ、その事で通常よりも感染症に罹りやすくなると言われています。コロナ騒動でも口腔の衛生管理が叫ばれたのはその事に起因しておりましょう。
特に高齢者の皆さんは、放置してしまうと食べ物を飲み込む能力が低下する摂食嚥下障害を引き起こし重篤化しやすいと言われています。

眼や口腔など外界と直接接したり入口となったりする器官は、ウイルスや細菌の侵入を防ぐために常に分泌液が流れていて生体防御の最前線を担ってくれています。そこが乾燥すれば(ドライアイ&ドライマウス)体内に微生物感染を許すことにもなりましょう。

<唾液のありがたい働き>

  • 口の中の細菌の増殖を防ぐ抗菌作用
  • 歯や歯間の食べかすを洗い流す自浄作用
  • 酵素アミラーゼがデンプンを分解し消化しやすくする消化作用
  • 口の中の粘膜を保護し傷を修復する保護作用

唾液の働き

普段は唾液の存在もそれほど意識はしませんが、唾液は口の中を潤すだけでなく細菌の増殖を抑えたり様々なトラブルから守ってくれていることを忘れてはなりませんね。


こんなむし歯が出来やすくなります

ドライマウスに特徴的なむし歯

そもそも歯の根面はエナメル質に覆われてないのでむし歯になりやすい部分ではあるのですが、ドライマウスで唾液が減少するとこんな風になりがちです。
普段は意識すらしない唾液の存在ですが、減少するようになると如何に我々のカラダを守っていてくれたかがよく理解出来ます。このことからも単に『口が渇く(乾く)』だけではないことが御理解いただけますでしょう。

ドライマウスの原因

ドライマウスは加齢現象としてあきらめられがちですが、実は生活習慣が原因になっていることが多いとも言われています。疑わしいとされる原因としては次のようなことが考えられています。

➊ 過剰なストレス

人は極端なストレス状態に見舞われると、自律神経の働きにより唾液の分泌が抑制され口腔内が乾いてしまいます。

➋ 薬の副作用

薬の副作用

薬には副作用が付き物です。私自身にも経験があるのですが、その副作用の発現頻度は高く「口が乾燥する」という症状は高率で起こって来ます。
特に女性の場合には、更年期障害に対しての投薬がきっかけになりお口が乾燥してしまうようです。

➌ 喫煙・飲酒・カフェインの摂りすぎ

喫煙時には自律神経の働きにより唾液の分泌が減少してお口が乾きます。またアルコールやカフェインには利尿作用がありどうしても口渇に繋がってしまいお口の中が乾くようです。

➍ 口呼吸

唾液の分泌量低下というよりも、口呼吸をすることで口の中が乾いてしまうことで起こります。コロナ禍でのマスク生活でも、アレルギー性鼻炎などが原因で口呼吸をしていても口が乾いてしまってドライマウスとなります。

➎ 全身的な病気の影響

糖尿病や腎不全の影響でドライマウスを起こしやすくなり、シェーグレン症候群という膠原病によっても唾液の分泌量は低下します。

➏ 会話の減少

最近では、スマホやパソコンなどでコミニュケーションを取る機会が増え会話をすることが少なくなったと言われます。当たり前の事ですが、喋らないと口の筋肉が使われずに必然的に唾液も出にくくなります。

➐ 加齢現象

唾液の分泌の低下は加齢現象でも起こります。つまりは誰にでも起こる可能性があるということになります。

ドライマウスの対策

口の乾燥を防ぐポイントとしては次のようなことが挙げられます。

➊ 食事はよく噛んで食べる

キシリトールガム

よく噛むことで唾液腺が刺激され唾液がたくさん出るようになります。ファーストフードに代表される軟質の食事ばかりでなく、歯ごたえのある食事をする事もとても大切です。ゆっくりとよく噛んで食べることも心掛けましょう。
柑橘類や梅干しなどを食べる事で唾液の分泌を促すことが出来ます。キシリトールガムなどを積極的に噛むことも効果的です。

➋ ストレスを減らし、規則正しい生活をする

唾液は自律神経によってコントロールされ、極端なストレス過緊張により唾液の分泌が減少してしまいます。やはり規則正しい生活で自律神経のバランスを保つことが大切です。

➌ 保湿ケア

ジェル(湿潤剤)

口の乾きを感じたらこまめに水分補給をして口の中の湿潤状態を保ちましょう。特に冬場は空気が乾燥するため室内の湿度にも注意しましょう。場合によってはジェル(湿潤剤)や保湿成分配合のマウススプレー等の使用も効果的かと考えます。

➍ 唾液腺のマッサージ

唾液の出る場所は主には3つあります。耳下腺は最大の唾液腺でサラサラの唾液を出し、顎下腺・舌下腺はサラサラ唾液と粘稠質の唾液を出せます。唾液腺マッサージを食前にするのが効果的なようです。

耳下腺・顎下腺・舌下腺の場所

そうやって唾液腺を刺激することにより唾液の分泌を促進し食べ物を飲み込みやすくします。
唾液腺マッサージ

➎ 口を閉じ、鼻呼吸を心掛ける

口を長時間開けている・・・つまりは口呼吸は口の中が乾燥しやすくなります。本来なら鼻呼吸のはずなのに口呼吸が習慣になっている方も大勢いらっしゃいます。口は常に閉じて鼻呼吸を習慣化しましょう。


歯科医師・酒井直樹

執筆・監修歯科医

医療法人SDC 酒井歯科医院

院長 酒井 直樹

経歴

1980年 福島県立磐城高等学校卒業
1988年 東北大学歯学部卒業
1993年 酒井歯科医院開院
2020年 医療法人SDC 設立