縁あって、まもなく創刊30周年を迎える地域の情報紙『月刊りぃ〜ど』さんに寄稿しました。
今回のテーマは『口腔機能発達不全』に関してです。『口育』という口を育てる重要性が叫ばれて久しいですが、この発達不全が生涯にわたるハンディキャップとなりかねないことに歯科界は盛んに警鐘を鳴らし続けていることをご存知でしょうか?
考えてみると、歯並びが宜しくない野生動物や発展途上国の原住民の方々をイメージするのは難しいかもしれません。現代であり次世代を生き抜く我々との相違点は何処にあるのか・・・それが問われています。
呼吸法や舌の使い方といった基本的な要素が下顔面部の形成にも影響を与えると言われています。これらを乳幼児期にマスターし表情豊かなお顔付きを育むことは、一生涯の財産と言っても過言ではないと思います。
大人になってからの回復は困難を極めるため、このような寄稿が育児期間中の親御さんの目に留まれば一助になるのではないかと考えた次第です。
2022.11.16
口腔機能発達不全症
口腔機能発達不全症は、最近注目されてきている小児の新たな問題です。そもそも口腔機能発達不全は、乳児の頃からの授乳や離乳食の与え方、食べさせる...