歯科のトピックス

80歳で歯が20本残ってる方は二人に一人

私自身も、やがてリタイアしたら何処かに旅行に行って美味しいモノでもいただいて・・・なんて考えなくもないのですが、中にはその後者が難しくなってる方が少なからずいらっしゃいます。
そもそも噛んで味わうためには歯が欠かせませんが、高齢期にそれを失ってしまっていたら・・・思うように味わう事は難しくなりますでしょう。(泣)

私も所属する日本歯科医師会では、ちょうど私が歯科医師になった頃の1989年から『8020運動』なるモノを推進・展開して来たようです。
『8020』すなわち『80歳で20本の歯を残しましょう!』のスローガンとなりますが、この運動が始まった当初は10%にも満たなかった8020達成者が、運動の成果なんでしょうか、2016年の調査では50% (2人に1人)を越えるようになったそうです。
令和4年歯科疾患実態調査ってヤツでも、80歳で20本以上の歯が残っている人の割合は51.6%だったそうです。

この運動の狙いとしては、国が推奨する健康寿命の延伸があるんでしょうね。
増大し続ける我が国の医療費です。
国家予算の4割となる43兆円を占めてるんだそうですから、社会の活力を維持するためにも健康寿命の延伸を図って医療費を抑制していくことが政府にとっての急務の政策目標として位置づけられたんでしょう。
その一環として『歯が残ってる方は健康』なことから歯科健診や保健指導の充実、加えて歯科疾患対策の強化が図られてる動きとシンクロするんだろうと思われます。

私自身が統計を取ってるわけではありませんが、残存歯数が多い方ほど『お元気な高齢者』だという感覚はあります。
その達者な高齢期を迎えるためにも、壮年期(30歳~)から中年期(~64歳)の口腔ケアは欠かせませんでしょう。
備えあれば憂い無しです。
失い始めてからのケアよりも、ナンでもない時からの対策を心掛けたいモノであります。

因みに私の母は、『9020』も達成してるので至って健康であります!

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長 / 院長

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