院長のコラム

根面う蝕はむし歯リスクが3倍!

根面う蝕って・・・

『根面う蝕(こんめんうしょく)』って耳にし目にされたことはお有りになりませんでしたでしょうか。
『う蝕』は『むし歯』のことですから・・・つまりは歯の根っこに出来るむし歯のことなんですが、大人の方・・・特に年配の方に高確率で出来やすいむし歯であることを御存知でしたでしょうか?

年齢が高じるほどに罹りやすくなる

本日の70代の男性の患者さんがその症状だったのですが、『先生よ、年寄りになってもむし歯になるのかい?』って質問もいただきました。
実は高齢化に伴う唾液の分泌量の低下も相俟って、年齢が高じれば高じるほどに根面う蝕トラブルには掛かりやすくなるとも言われてるんです。

象牙質の露出はマイナス要素

加齢には誰しもが抗うことは出来ません。私自身もそうなのですがややもすると強過ぎるブラッシング圧で磨いてしまったり、歯周病の影響などで歯ぐきが下がってしまい本来なら見えない部分の歯の根元の『象牙質』が露出した面(すなわち根面)に出来るのが『根面う蝕』です。

リスクは3倍

この露出面の象牙質ってヤツは本来歯の表面をガードしてくれてるエナメル質に比較すると非常に軟らかくデリケートで、酸に対する抵抗力も弱いため酸蝕症のダメージも受けやすく、むし歯にもなりやすい部分だったり致します。
実際問題として根面象牙質が露出した人は、そうでないエナメル質しか見えない方に比べて5年後に『根面う蝕』になるリスクが3倍も高くなるとの報告もあるんです。
加えて『根面う蝕』はその気になって見ようとしないと御自身でも見えない部分故に気付きにくいのもマイナス要因となりますでしょう。
気が付いた時には思っていた以上にむし歯が進行してしまい、歯を失う状態にまで至る方も・・・実は少なくはないんです。(泣)

常日頃から見える歯の表面だけでなく、根面や歯ぐきの状態にまで十二分に気を配り、その方に見合った適切なブラッシング習慣を継続して『根面う蝕予防』に努めたいものですね。

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