歯科のトピックス

再生医療発展への期待・・・東北大学の研究

そもそも歯は歯ぐきに埋まってるようには見えながら実際には顎の骨の中に埋まってるっていう事実を御存知ない方が多くいらっしゃいます。
考えてみたら歯ぐきに埋まってるだけなら歯がしっかりと安定することは有り得ませんので御理解はいただけますでしょう。
歯周病なるトラブルは、その支えとなるはずの顎の骨が溶けてしまうことで歯が不安定になり抜けてしまう厄介な病気のことになります。

インプラントという治療法があります。
これは、失われた歯の欠損部分の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入しそこに上部構造と呼ばれる差し歯のようなモノをネジ止めする手法に他なりませんが、前述しましたようにひとたびその肝心な顎の骨が失われてしまえば埋め込むこともままなりません。(埋め込む骨が消失状態)
そこで顎の骨の再生医療という話が出て来るのですが、ここしばらくで東北大学の大学院歯学研究科にて『骨細胞と足場材による大型顎骨欠損の再生』に成功したそうで、と言うことは骨が無くなってインプラントを諦めざるを得なかった方々には朗報になるのではないでしょうか?

『再生した骨は通常の骨と同等の強度を持ち、インプラント治療を行える可能性があることが示され、骨細胞と足場材を組み合わせることでマウスの大型顎骨欠損の再生に成功した(※)』・・・そうです。
(※プレスリリースからの引用)

問題点があるとすれば現状マウスでの実績レベルと言うことは臨床応用がいつになるか・・・ってことでありましょう。(汗)
おそらく私が歯科医師であるウチには無理でしょうから、次世代を担う愚息(2019年卒の歯科医師)の時代に一般的になるのか・・・って事のように思います。

そういった視点から考えても、予め防ぐと書いての『予防』の重要性が叫ばれて来ようかと存じます。
そもそも骨が欠損しなければ再生の必要は生じませんし、再生させるための口腔内という非常に敏感な場所での手術の必要性も無くなりますし、かつ当初はこの再生医療も保険適用にはなりませんでしょうから高額の医療費の心配もせずに済みます。
その事を国(厚労省)も十二分に把握しているとみえて、ここ数年 予防の担い手となる歯科衛生士さんの業務に対しての評価がグングンと上がって来ております。
お近くのかかりつけの歯科医院にて、歯科医師・歯科衛生士さんに歯石除去始め歯周病予防対策をご相談願えると宜しいように思います。

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長 / 院長

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