院長のコラム

歯と体の発達に合わせた離乳食の進め方

『食育』という単語をあちこちで見掛けるようになって参りました。
考えてみたら『食』は生きて行く上で欠かすことが出来ない基本であって、それにより体が作られていくことは間違いがありませんでしょう。
上手く育めるに越したことはありませんね。

同時に『口育』といった観点も重要視がされるようになって参りました。
まさにお口の機能発達を育成する・・・唇にせよ舌にせよ頬にせよ、誤った食べ方をしてしまえば健全なるお口の育成(綺麗な歯並び)は難しいのかもしれません。授乳期に始まり離乳食期に適切に育てることが求められるようにもなって参りました。

基本的に我々の歯は綺麗に並ぶように出来てるんだと思うのです。
考えてみれば歯並びの悪い野生動物ってのはイメージしにくくないでしょうか?
我々人間も動物ですので本来はある程度勝手に綺麗に並ぶはずなんですが、1歳半健診や3歳児健診に伺いますと本来ならすきっ歯の筈の乳歯列の段階で既に歯並びが凸凹になってるお子さんを多数見掛けるようにまでなりました。(泣)
この事実は口腔周辺が何らかの異常を来しており発達が思うようになされて居ないのではないか・・・まさに厚労省が警鐘を鳴らす『口腔機能発達不全症』に他なりませんでしょう。

上手くお口の基本的な機能を育むには・・・

● 口唇をしっかりと閉じることは咀嚼発達に大事
● 足裏が床や椅子の補助板にピッタリ付くように座らせて、姿勢を正して食べさせる
● 周辺は汚れますが、手づかみ食べを存分にさせてあげる
● 前歯でかぶりつくのは歯を使う感覚を身に付けるのにうってつけ
● 奥歯まで生えてきたら口をしっかりと閉じて奥歯で噛んでいることを確認してあげる
● 食べ物を流し込むのが癖になってしまうので飲み物は食後に提供する
● 親御さんが過干渉にならないように、むしろ手厚くしないようにする

といったような認識が必要になるのかもしれません。
離乳食期の各ステージに合わせた理想的な口育をHPにまとめてみましたので参考になさっていただけると宜しいように思います。

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長/院長

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