院長のコラム

歯周病と全身疾患との関わり

歯周病は歯が抜ける最大の理由

痛みを伴わないが故に放置されがちな歯周病は、文字通り歯の周りの歯ぐきに炎症が生じるトラブルです。
症状の進行に伴い出血・排膿したり、そうなれば必然的に口臭が強くなって来たり、更に重症化すると歯が揺れ始める状態にまで至ります。
残念ながらそうなってしまうと元通りへの回復は見込めずに歯を抜く必要が出て来るため、十分な注意が必要です。

歯周病が及ぼす全身への悪影響

その歯周病の大きな問題点として、糖尿病・脳血管障害・心臓病・動脈硬化などの全身疾患とも密接な関係があることが指摘され、肺炎・骨粗鬆症・メタボリック症候群とも結びついてしまうという厄介な疾病でもあることが取り沙汰される時代になりました。

歯が抜けて咬み合わせのバランスが悪くなればここ一番でも噛み締められず咬合不安定に繋がり、転倒しやすいと同時に骨折の危険性が増しちゃいますし、妊娠なさってる女性の早産リスクまで高まると言われています。
因みに心臓病の発症リスクは通常の3倍骨粗鬆症の進行リスクは2倍、妊娠女性の低体重児出産リスクは通常の7倍だそうです。(汗)

全身に拡散される歯周病菌

血栓が発生した血管内部に歯周病菌が見つかる事例もあり、アルツハイマー病患者の脳からも歯周病菌が発見されるなど、歯周病菌と重大な疾患との関連性が示唆されるようにもなりました。
肺に口腔内の歯周病菌が侵入すれば誤嚥性肺炎のリスクが高まり、歯が20本未満になると認知症や死亡リスクまでもが増加することが報告されています。

最良の防御方法

日々のセルフケア(ブラッシング)が最大のポイントになりますでしょうか。是非とも御注意下さいね。

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長/院長

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