院長のコラム

口腔ケアで健康寿命の延伸を!

『健康寿命をのばそう!』をスローガンに厚労省が「Smart Life Project」なるモノを11年前からスタートさせていたことを御存知でしたでしょうか?
恥ずかしながら私は存じ上げませんでした。(汗)
運動・食生活・禁煙で国が中心となって具体的なアクションを呼びかける『平均寿命と健康寿命の差を縮めるための取り組み』・・・のようであります。

そこに我々の歯科も『歯が作る全身の健康』をテーマに関わっていたようであります。
各種の報道等で目にする事が多くなりましたが、現在の日本では平均寿命こそ延びているのになかなか健康寿命が延びないというジレンマがその根底にあるようです。

● 男性の平均寿命79.6歳、健康寿命70.4歳
 (差は9.2歳)
● 女性の平均寿命86.4歳、健康寿命73.6歳
 (差は12.8歳)

実はここに見られる差が生じてしまう原因のひとつとして、歯と全身の健康の連関性が叫ばれて久しいのです。
一体全体 口腔ケアを怠ってしまうとどうなっちゃうのかと申しますと・・・

● 咬合が不十分な方は転倒リスクが高まる。
● 誤嚥リスクが高くなる。
● 認知症やアルツハイマーの発症割合が有意に高くなる。
  残存歯が20歯以上・・・2.9%
  残存歯が少なくて義歯を使用・・・7.3%、
  残存歯が少なく義歯も不使用・・・11.5%
● 80歳で残存歯が20本未満だと確実に全身的リスクが高まる。
  転倒・・・3倍
  肺炎・・・4~10倍、
  認知症・アルツハイマー発症・・・2倍、
  要介護・・・2.3倍、
  死亡・・・2倍

こういった数字を見ますと、どうやらより多くの歯が残り咬合維持を図ることが全身の健康(健康寿命の延伸)に繋がるのは間違いがないように思われます。
歯が抜けてそのままに放置されますと・・・

● 歯が抜ける
  → 周囲の歯に負担過多となり動いてしまう
   → 咬合が悪化し満足に噛めなくなる
   → むし歯・歯周病・咬耗
   → 更に他の歯まで抜けるという悪循環

これをなるべく上位の何処かでストップをかけませんと負のスパイラルに陥るようなイメージを我々も覚えます。
より良き『健康寿命の獲得』のためにも御自身でのコントロールが容易い口腔のケアをお考えになってみては如何でしょうか?

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長 / 院長

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