院長のコラム

『朝日サリー』さんの『健康MEMO』

朝日新聞に毎月折り込まれる『朝日サリー』さんの『健康MEMO』ってコラムに下記の様な拙文をご掲載いただきました。

叫ばれて久しい・・・3つの予防

歯医者の『予防』って言うと『むし歯予防』と『歯周病予防』のイメージが強かろうかとは思うのですが、時代は変わり第三の『歯並び予防』ってポイントが叫ばれて久しくなって来ております。

次世代や次・次世代を担う幼小児の口腔周囲にナニが起こってるのか、生きて行く上での基本となる『呼吸』であり『咀嚼(そしゃく)』にまで警鐘が鳴らされてるという事実にお気付き願えれば・・・なんて考えてまとめてみました。
御一読願えますと幸いです。

【未来の歯並びを予防する】

歯科界では 3 年前に口腔機能発達不全症という病名が新設され、現代の乳幼児に口呼吸、飲み込みが上手くできない、舌が正しく使えない等の歯列不正の根本原因であるお口の悪い癖と言われる症状が増えて来ていると警鐘が鳴らされ続けております。
お子さんは、ロウソクが吹き消せなかったり、飲み込み方が変だったり、常にお口がポカンと開いていたりされていませんか?

❶小児予防矯正とは?

「お口の悪い癖」を改善して正しい成長をサポートする矯正治療になります。筋機能訓練(お口のトレーニング)とマウスピース型の装置等を用いて顎の成長発育を促し、より良き歯並びを目指しましょう。
かつては大きな永久歯の萌出に備えて乳歯列はすきっ歯が当たり前でした。最近では口腔機能が未発達故に乳歯の段階で歯同士が密着状態の幼児が多数。お子さんはいかがでしょうか?

❷機能不全と不正な歯並び

むし歯や歯周病予防だけでなく口腔周囲の諸機能を発達させて歯並びをも予防する考え方が歯科界のトレンドです。
5~9 歳の骨の柔らかい時期に歯の受け皿となる顎を成長させ将来的に永久歯が余裕を持って配列出来るようなスペースを確保し、不正咬合を未然に防ぎましょう。
10 歳頃以降には顎の骨の成長期は過ぎてしまいますので、幼小児期に筋機能訓練や装置で顎の拡大を促したり鼻呼吸への改善を促す予防法が注目を浴びています。

❸生活習慣から変えてみる

お口の悪い癖改善には舌や口腔周囲筋の発達が欠かせません。食事の際によく噛むように飲み物を排除し、前歯でかぶりつく食材を心掛けてみて下さい。
遺伝的要素も否定は出来ないのですが、お子さんの食べ方・飲み込み方に不安をお感じの方はより良き未来の咬合と全身の健康のためにお近くの歯医者さんに御相談下さい。

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長 / 院長

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