治療に関すること

「入れ歯」と「インプラント」、どっち?

歯が欠損した場合、それが1~2本だったら他にも「ブリッジ」という選択肢があります。ただ、その「ブリッジ」の欠点としては両隣の歯を大きく削る必要があることが挙げられます。加えて24時間体制で支え続ける両隣の歯に相当なる負荷がかかることもデメリットでしょう。
1本の歯が欠損した場合、3本でやってた仕事を2本で賄うのですから単純に考えて歯の負担は1.5倍に増加します。その結果としてやがてに3本の歯すべてが影響を受け、動揺を来してきて脱落することもまれではありません。(汗)

複数の歯が欠損する場合、次に考えるのは「入れ歯」と「インプラント」になりますでしょう。中には歯を補わずにそのままにする方もいらっしゃいますが、歯は建物の「柱」のような存在であり、短期的には問題がなくても中長期的には全体に歪み(傾いたり伸び出したり)や咬み合わせの異常が生じる可能性があるため、補うことが適切かと考えられます。

3種の欠損部の治療法(入れ歯)
入れ歯
ブリッジ
インプラント

それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあります。

入れ歯のメリット

  • 保険適用
  • 短期間で製作可能
  • 本数に関わらず適用範囲が広い

入れ歯のデメリット

  • 金属バネが目立つ
  • 異物感がある
  • 咬合力が約30%に低下
  • 食べ物の味がわかりにくい

インプラントのメリット

  • しっかり噛める
  • 取り外し不要
  • 隣接歯に負担がかからない
  • 外見的には分かりにくい

インプラントのデメリット

  • 人工歯根の埋め込み手術が必要
  • 保険適用外
  • 完成までに相当に時間がかかる

「入れ歯」・「ブリッジ」・「インプラント」という言葉は知っていても、治療法がどのようなものか御存知ない方も多いでしょう。年齢や患者さんの個別の状況を考慮して選択肢を検討することが重要です。そういった意味でも我々からの情報提供は欠かせないと考えています。

この選択へのアドバイスを難しくしている最大の問題点は、私や医院スタッフに誰も経験したことがないから・・・なんだと思います。
歯科医自らが経験してるようでも困るのですが、自分の口の中に入って居ればアドバイスも可能であっても未経験のモノに言及するのは難しい側面もあったり致します。
それでも多くの皆さんからのフィードバックを受けているのも事実ですので、それらを踏まえての情報提供はできようかと思います。かかりつけの歯科医院でご相談下さい。

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長/院長

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