当院の進む方向はDX化(デジタル化)です。その為 セラミックの技工物はその多くをCAD/CAM機器と呼ばれる機械(スキャナー&ミリングマシーン)が担ってくれておりますが、一部はデジタル・データをネットを介して技工士さんに送ってお願いしておりますし、保険診療の金属に関しては従来通りに技工士さんにその製作を委ねています。
実に深刻な歯科技工士さんの離職率
その技工士さんが随分と少なくなって来てる・・・って御存知でしたでしょうか?
いわゆるZ世代(1996?2010年生まれ)は多様性を当たり前のこととして受け入れ、自分らしさを尊重する傾向が強いと分析されておりますが、この傾向が反映された結果なんでしょうか、お若い世代の離職率が凄まじい数字になって居るようです。(泣)
20代の離職率が8割
歯科技工士としての仕事を離職した平均年齢は25.6歳。
ナンと8割近い79.4%の技工士さんが20代で離職をしており、そのうち半数は20~25歳未満での離職・・・なんだそうです。
確かに漏れ聞くところによりますと就業時間も長く深夜までの激務、給与・待遇もそれほど恵まれては居らず、直接患者さんと接する機会もないことから歯科医療に携わる職業としての実感を得にくいこともあるんでしょう、仕事のやりがいを感じにくくなることも離職の原因として考えられますでしょう。
歯科界の未来を憂う
我が国の歯科医療を支えて下さってる歯科技工士さんの人数が減少すると言うことは、作製して欲しい補綴物(被せ物や詰め物)が適切に供給されないことにも繋がり・・・・歯科界の未来は暗くなってしまいます。
厚労省は歯科技工士さんの離職抑制や復職支援のために人材確保対策事業を企画してるんだそうです。
早期に功を奏して優れたテクニシャンの養成を急ぎませんと・・・それこそ時折 社会問題化する東南アジア等の低賃金の技工所に空輸で依頼することにもなっちゃいそうです。(汗)