院長の研鑽

口腔機能低下症(オーラルフレイル)の知識を深める

健康寿命と平均寿命の隔たり

最近、健康寿命と平均寿命の隔たりが大きいという報道をよく見掛けます。女性で約12年、男性で7~8年だそうですが、長寿は喜ばしいことではありながら現実は御本人もご家族も疲弊して大変だったりも致します。
生物学的な老化を避けることは難しくとも、摂食嚥下機能を少しでも維持させ双方の寿命の乖離を少しでも減らすことが出来たらそれに越したことはありませんでしょう。

オーラルフレイルを学ぶ

さて、穏やかな陽射しが注ぐ日曜日の午前中、『患者さんの「オーラルフレイルって何ですか?」に答えられますか?』というWebセミナーを受講しておりました。
書籍等での学習はモチロンして居りますし、実際に目の前の患者さんから学ぶことも多々ありますが、臨床家である東京都健康長寿医療センターの病院歯科口腔外科部長の方の動画も交えた御講演は大変に勉強になりました。

オーラルフレイルを御存知ですか?

オーラルフレイルとは、口に関するささいな衰えの放置や適切な対応を行わないままにすることによる、口の機能低下、食べる機能の障害、さらには心身の機能低下までつながる負の連鎖に対して警鐘を鳴らした概念のことで、日本で考案された・・・そうです。
近年には口腔機能低下症の新病名も保険導入されたことから日本老年歯科医学会でも大きく取り上げるようにもなりました。高齢期の口腔機能への医療行為は国策として認められるまでになってるんですよ。

『オーラルフレイル ? 全身のフレイル ? サルコペニア(筋力低下)? 要介護』となり摂食嚥下障害や口腔衛生状態不良を引き起こす・・・要介護の方の死因の第1位は『肺炎』ですから口腔周辺も鍛えていかないとならないように思います。
下記のことに心当たりがある方は是非 御注意下さい。

● 半年前に比べて硬いモノが食べにくくなった
● お茶や汁物でむせることがある
● 義歯を入れている
● 口の渇きが気になる
● 半年前と比べて外出が少なくなった

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