院長メッセージ

永守重信氏の良著に歯科医院経営の真髄を学ぶ

学んだことがない歯科医院の経営学

考えてみますと、我々歯科医は歯科医院の経営者ではありますが大学時代にも『経営』に関しては一度も学ぶ機会はありませんでした。
それでいて全国でコンビニよりも多い68,000軒の歯科医院、いわき市内にも170軒ほどの歯医者さんが存在し、週刊誌等でも良く報道されているように競争は熾烈。院長である私の経営手腕によっては、輝く20代を当院に捧げて(!?)くれているスタッフ達を路頭に迷わせるようなことも・・・有り得ない話ではありません。(汗)

良著にさまざまな教えを学ぶ

2020年年頭からはそれも叶わなくなりましたが、以前は足繁く東京や仙台で開催される経営に関わる勉強会に何度も参加し、より良き医院運営に繋げるように努力もしましたが、それも今となれば叶いません。
昨今では治療内容のみならずWebセミナー利用で『経営学』の勉強も出来るようにはなっておりますが、やはり書籍の威力って言うのか多くのモノを学べるのは書物なのかなぁ~と思える良著に出会いましたので紹介いたします。

以前からお名前と御尊顔は存じてはおりましたが、日本電産会長(創業者)の永守重信氏の『成しとげる力』を読んでみました。
過日、定期検診の意味合いで人間ドックの検査を受けたのですが、合間合間の待ち時間に思わず貪るように読み切ってしまいました。引き込まれるような筆致が私の性に合っていたのかもしれませんです。

『ゆでガエル人間』になっていないか

氏は、常に『ゆでガエル人間』になっていないかを反省なさってるそうです。
そう、カエルは熱湯に入れれば驚いて飛び出しますが、常温の水に入れて徐々に熱すると温度変化にゆっくりと慣れていってしまい、危険に気が付いた際には時既に遅し、茹で上がって死んでしまうと言う寓話であります。

それを人間に準(なぞら)えて、ゆでガエル人間の特徴として『六悪』に集約出来るんだとか・・・。

【マンネリ・あきらめ・怠慢・妥協・おごり・油断】

詳述すると・・・

● 工夫もせずに前例踏襲ばかりを繰り返してはいないか(マンネリ)
● 挑戦せずに望みを捨ててはいないか(あきらめ)
● やるべきことをおろそかにしてはいないか(怠慢)
● 「これぐらいでいいや」と手を抜いてはいないか(妥協)
● 他人の意見に謙虚に耳を傾けているか(おごり)
● 気が緩んで再三、ミスを犯してはいないか(油断)

更に氏曰く、『この六悪という病理現象は、順風満帆の時ほど蔓延しやすいので厄介である』と仰ってました。
周りの変化に先行して自己改革しなければ、アッと言う間に『負け組』に入ってしまう・・・常に自戒なさってるそうであります。

成功者である氏の言葉は重く受け止めるべきと感じました。
この文節の締めとして、ダーウィンの言葉でも有名な・・・
『生き残れるのはもっとも強い者でも、もっとも賢い者でもない。変化出来る者だけなのである』と結ばれていたのが実に印象に残りました。

ありがたいことに酒井歯科医院の医院運営状態は、全国的に見て『歯科医院は大変!』と叫ばれる中にあっても優秀なスタッフ達の御陰もあってすこぶる順調ではあるのですが、1兆円企業のトップの方ですら自分を戒めてらっしゃるのですから・・・・改めて初心を思い出さねばと思った病院(人間ドック)での待ち時間のひとときでありました。

関連記事