院長のコラム

歯科のインプラントとは?

抜けてしまった部分を補う3種の方法

従来は、歯を失った場合にはその両隣の歯を削ってブリッジとして作ったり、取り外しの義歯(入れ歯)として補うしか方法がありませんでした。もちろん今でもこれらは保険診療の中心をなすものです。
ただ これらの方法はそれぞれに欠点が有り、ブリッジについては失った歯を作る為に両隣の歯を削ることにより削った歯の寿命が短くなってしまったり、また取り外し可能な入れ歯は異物感も強く硬い物を噛むと粘膜に痛みがあったり噛む度に入れ歯が動いてしまったりして、必ずしも快適な使用感が得られる訳ではないのです。

そこで登場したインプラント治療は、人工歯根とも言われ、動画のように歯が抜けてしまった部分の顎の骨にインプラント(人工歯根)を入れてそれを支柱とし、その上に支台部(歯を直接支える部分)と人工の歯をしっかり固定する治療法で安定感は群を抜きます。

インプラントは生体親和性が高いチタンという金属で作られています。チタンは長年の基礎的・臨床的研究からインプラントの材料として最も安全であり、また顎の骨としっかりと結合すればその上に丈夫で安定した歯を作ることができます。
入れ歯ではどうしても100%の満足を得ることが難しかった“食べる・話す”ことも、インプラント治療によりご自分の歯と同じような感覚を取り戻すことが出来るようになりました。

インプラントが可能な方は?

インプラントは、重度の全身疾患がない限りほとんどの成人(18歳以上)に適用できます。必要条件としては、インプラントを埋入する骨のスペースがあること、チタンという金属に対しアレルギーがなく重度の歯周疾患がないことなどが挙げられます。80歳代の御高齢の方でも条件に当てはまれば施術可能です。
患者さんのコンプライアンス(理解力・協力度)に合わせて、インプラント治療のリスクの存在は認識していただかないとなりませんし、同時にそれに対する限界等も知っていただかないとなりません。

インプラントの寿命はどのくらい?

インプラント自体は、材質的に言えば半永久的なものです。製品が向上し、歯科医学の進歩も相俟って手術の成功率は95%に近い高い水準を維持しておりますが、何年保つかと正確には言えません。背景に歯周病の存在や歯ぎしり、喫煙等に代表される不良習癖的要素があると寿命を短くしてしまうことはよく知られています。

やはりブラッシングは必須で、手入れ具合によりその寿命は決定されます。ご自身でのメインテナンス(プラークコントロール)は勿論のこと、半年に一度程度の定期的な検診を受けていただく事が必須です。
残念ですが、骨が異様に無いような難症例では技術的な問題によるトラブルも否定できません。そういった場合のインプラントの失敗は通常1年以内に起こることが多いようです。

医院で行う定期検診は必ずお越しいただき、その際にお口の状態のチェックを十分にして、その方に応じた正しいブラッシング方法を当院の歯科衛生士さん達から丁寧に指導させていただきます。

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長/院長

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