院長の研鑽

歯科医師会の『e-ラーニング』で学ぶ

歯科医師会には様々な諸活動がありますが、その中で私がフル活用しているモノのひとつとして『e-ラーニング』のシステムがあります。ありがたいことに自分でだったら書籍としてなかなか購入しないような難解なジャンルのテーマに関してまで、その分野を専門としている大学教授とか御高名な諸先生方が論文スタイルで纏めて下さったモノを拝読し、しかも読後にテストを受けてクリア出来た場合にのみ単位を修得することが出来る仕組みであります。
過日、下記のテーマにトライ。
本来ならなかなか食指が動かないようなテーマでしたが、とても勉強になり知識を深めることが出来ました。

ストレス誘導性老化細胞を標的にした診断・治療法開発の取り組み

歴史ある老化研究は,老化細胞除去薬の登場により新たな時代を迎えようとしている。本稿では,必ずしも加齢に依存しない老化現象 (ストレス誘導性老化)を概説した後,筆者らが取り組む同現象をターゲットとした血管老化・動脈硬化の唾液診断用バイオマーカー探索や,独自開発の慢性ストレス付与材料を用いて行った,ストレス誘導性老化細胞の制御による骨再生の回復事例を紹介する。

日本歯科医師会の雑誌より

歯周病と関連する疾患 ~関節リウマチとEBV陽性粘膜皮膚潰瘍~

近年,歯周病と関節リウマチ(RA)との双方向的な関連の可能性が示唆されている。RA 診断では抗CCP 抗体(抗環状シトルリン化ペプチド抗体:anticyclic citrullinated peptide antibody)が重要な指標となるが,歯周病原細菌が蛋白質のシトルリン化に関与することが示されている。RA 治療における中心的薬剤である免疫抑制剤のメトトレキサート(MTX)を服用している患者で,口腔にリンパ増殖性疾患の一つである EBV(Epstein-Barr virus)陽性粘膜皮膚潰瘍が生ずることがある。免疫低下により潜伏している EBV が再活性化し,さらに歯周病があると,歯周病原細菌が産生する酪酸により再活性化が促進され,異型 B リンパ球の増殖を引き起こす。休薬あるいは減薬で潰瘍は自然消退することが多いが,悪性リンパ腫との鑑別を要する。予後予測や治療法選択において医科歯科連携は必須である。

日本歯科医師会の雑誌より

自分が好きな分野に関しては知識って勝手に得てしまうモノでありましょう。他方、苦手意識を持ってる分野にはなかなか手が伸びていきません。膨大な量ですと学習意欲も殺がれますが、毎月のチョイとした課題だと思える程度なら目を通せます。
十数年前でしたらアナログの雑誌でしか拝見出来なかったのですが、今は『e-ラーニング』のシステムとして確立されたので大変に便利な世の中になったもんだと思います。
旧態依然とした風潮漂う歯科医師会としては大変便利で画期的なシステムのように思う次第であります。

関連記事