聞き慣れない単語かとは思いますが、昨今注目される歯周病関連の分野のひとつに『歯周内科』ってのがあるんです。歯周病菌の細菌感染で惹起されるトラブルが歯周病、ならばその細菌(真菌を含む)に対して抗菌剤の内科的服用で除菌対応しようという考え方であります。

プラークを位相差顕微鏡で見てみると・・・

細菌感染と言っても一般的にはピンと来ないのではないかと思います。口腔内の細菌数は数十億とも言われますが、綺麗な方とそうで無い方とのギャップは凄まじいモノがあります。
その様子を動画でお目に掛けますが、お口の中の綺麗さとか歯周病の酷さとか、想像がつきませんでしょうか?
(スタッフが操作してるのが位相差顕微鏡)

口腔内が綺麗な方(当院スタッフ)の位相差顕微鏡像

間違いなく状況の宜しい方のプラークはこんな感じなんです。

歯周病が重度な方のプラークの位相差顕微鏡像

これが歯周病菌の姿です。針の先程のわずかなプラークを位相差顕微鏡で確認してみたところであります。重度な歯周病になってしまわれるのも無理はないように思えませんでしょうか?

この位相差顕微鏡像は大変にインパクトがあり、多くの患者さんがまずは驚かれます。
考えてみますと、原因を知らずして対策の講じようもありはしませんでしょう。上記動画のように簡単に顕微鏡像をお目にかけ保存出来る時代になりました。治療に取り組み、数ヶ月後には『綺麗な方』のような口腔内になってると宜しいように思います。

執筆・監修歯科医

医療法人SDC 酒井歯科医院の院長 酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院
  院長 酒井直樹

1980年 福島県立磐城高等学校卒業
1988年 東北大学歯学部卒業
1993年 酒井歯科医院開院
2020年 医療法人SDC 設立