『認知症発症予防には歯周病対策を』は報道でも

例えば手や足に小さな切り傷・擦り傷が生じても化膿することを恐れて消毒をした経験は何方にもお有りになりますでしょう。こちらのテレビ朝日さんのニュースでも取り上げられた歯周病なるモノの炎症エリアってのは成人の手のひらサイズ程なんだそうですが、そこに歯周病菌がウヨウヨ居て化膿(歯槽膿漏は歯ぐきの化膿病変のことです)していたとしたら・・・・細菌感染が免れないことは想像も付きますでしょう。

それが脳内に蓄積して認知症の原因になるといったこういった報道。ブラッシングだけで認知症予防に繋がるのであれば取り入れやすいですよね。心掛けておきたいモノであります。

『認知症発症予防には歯周病対策を』は報道でも

アルツハイマー型認知症と歯周病菌との関係性

どうあっても避けたい・・・モノですよね。認知症の中で最も多いとされるアルツハイマー型認知症
20年もの長い歳月を掛けて脳内にアミロイドβ(タンパク質)が蓄積される老人斑を特徴とし、脳の委縮が特徴のアルツハイマー病によって惹起される認知症のことで、症状としてはもの忘れ・記憶障害等や判断力の低下などが挙げられますでしょう。

未だに根本的な治療法が確立されていないが為に、今後我が国が迎えることになる超の付く高齢化社会においては原因解明であったり予防や発症を遅らせる対策が間違いなく求められています。
このアルツハイマー型認知症、九州大学の研究グループが歯周病の関与メカニズムに積極的に取り組んでいらして、歯周病菌の代表格でもあるジンジバリス菌(Pg菌)が脳外で産生される脳老人斑成分であるアミロイドβの産生を誘発することなどを以前から指摘なさってました。

それに加えてアルツハイマー型認知症の8割以上のケースでは脳血管内とその周辺に脳アミロイド血管症と呼ばれるアミロイドβの蓄積が存在することから、Pg菌の全身への感染(菌血症)に伴い全身で産生されるアミロイドβが脳内に移行され蓄積される可能性も示唆されていたようです。
歯周病との因果関係についてはまだ詳細解明には至ってないものの、動物実験の結果としては『アルツハイマー型認知症の悪化因子=歯周病』という図式が判明されつつあるようです。

執筆・監修歯科医

医療法人SDC 酒井歯科医院の院長 酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院
  院長 酒井直樹

1980年 福島県立磐城高等学校卒業
1988年 東北大学歯学部卒業
1993年 酒井歯科医院開院
2020年 医療法人SDC 設立