院長の研鑽

口腔筋機能療法MFTセミナーと口腔筋機能不全症

最近、『お口ポカン』なんて言葉を耳にされたことはありませんでしょうか?
我々は下記のことを無意識にやってるはずなんですが、それを上手く出来ないお子さんが急増してると言われています。

  • 鼻で呼吸をする
  • 口を閉じる
  • 舌を正しい位置に置く
  • 正しく飲み込む

この日は、歯科医師はモチロン、全国の歯科衛生士さん、歯科技工士さん、保育士さん、言語聴覚士さんと共に様々なお話を伺うことが出来ました。我々が日々関わる『口腔』領域にも忍び寄る異変・・・呼吸や咀嚼と言った人間、いや動物として当たり前に出来ないと困る状況がはびこって来てるようです。
日頃は保育士さんの現場(保育園)の生の声を聴く機会はありませんが、様々な御意見を拝聴出来てとても参考になりました。

  • 唇を閉じることが出来ない ⇨ 故にヨダレがハンパない
  • 鼻で呼吸が出来ない ⇨ 故に口をポカンと開けっぱなし

綺麗で機能的な口腔周囲の発達のためには、歯列や顎骨の健全なる成長は欠かせないはずなんですが、それが上手くいかないお子さんが増えて来てるのが実情です。我が子もそうでしたので大きな声では言えませんが、様々な習い事も大事ではありますが人間としての全ての基礎は『呼吸』であり『咀嚼』でしょう。学力増進も大事ですが、その前に口腔筋機能の低下をしっかりとチェックしていくべきかと思った次第です。しっかり確立すれば『一生もの』にも出来ましょう。
そう言えば保険診療でも厚労省が口腔筋機能増進に随分とウエイトを置き始めてますので、国家的危惧のひとつとしての認識は既になされて居るようです。

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長/院長

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