口腔外科の守備範囲は広く比較的に難易度の低い動揺歯の抜歯のみならず一見しただけでは判断不能な重篤な疾患もが潜んでいる可能性があります。私自身に高度な口腔外科的判断能力は必ずしも備わっては居りませんが、迷った際にはWebを駆使して高次の医療機関の専門医の施術や助言を受けられる様にスタッフ一同を巻き込んでのシステム化を図りました。

口腔外科における基本方針

抜歯するには抜歯する理由が
必ず存在します

何方にとっても抜歯は嫌な処置である事は間違いありませんでしょう。提案するこちらも好んでお伝えしている訳ではありません。私自身は4本の親知らずを20代そこそこで抜歯しましたが、あの時抜歯をしていなければその隣の歯は確実に失っておりました。抜歯した方がベターな理由をお伝えいたします。

全身との関わりや重篤な疾患が
口腔に現れたり致します

数年前に芸能人の方の口腔癌が話題になりました。舌癌を口内炎と誤診されて半年間、耐え難い痛みに襲われるまで経過観察をしてしまい舌の6割近くを切除、太腿の皮膚や皮下組織を舌に移植する11時間にも及ぶ手術を余儀なくされたそうです。判断や診断に関しては臆病であるべきと痛感致しました。

様々な口腔外科の守備範囲

考えてみますれば飲食物のすべての入口は『口腔』でありましょう。氷から100度とまでは言いませんが煮え湯に近い高温の物であり様々な刺激物に口腔粘膜は文句も言わずに晒され続けております。

僅かな不調和を来しただけでもQOLは下がって参りましょう。むし歯や歯周病だけでなく口腔内の疾患もまた早期に発見し早期に治療をしていくことが求められます。実際には経過観察で長期安定が図られるケースもありますので鑑別診断をする眼が大切になります。

抜歯のみならず口内炎や舌を始めとする口腔組織のトラブルは、知識さえあれば防げるケースも多々ありましょう。因果関係を明確化するためにもこういったページで情報発信をして参ります。

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執筆・監修歯科医、経歴

医療法人SDC 酒井歯科医院 
院長 酒井直樹

1980年 福島県立磐城高等学校卒業
1988年 東北大学歯学部卒業
1993年 酒井歯科医院開院
2020年 医療法人SDC 設立