保険診療に従事する医療機関は、ルールとして厚労省が昭和32年に定めた保険医療養担当規則なるモノの遵守を求められます。確かその中に保険証を有する患者さんをすべからく受け入れないとダメなようなことが書かれていたかと記憶しています。
これ即ち『来院なさる患者さんを拒んではならない』・・・そう私は解釈して居りました。
痛ましい事件を教訓に・・・
先日起こった多数の犠牲者を出した大阪の雑居ビル内の医療機関を襲い放火までするという嘆かわしい惨事。心療内科とは科目は異なりますが、それでも我々の職種は患者さんに痛みを生じさせるような観血処置を日常的に行うような敬遠されがちな仕事ですから『逆恨み』のようなことが起こっても決しておかしくはないんですよねぇ・・・・(泣)
翌日の医院朝礼では、スタッフに万が一の際には一目散に逃げることなどの話もしてみました。
地方故に戸建ての一階での診療業務ですから当院の場合には逃げ道は多数ありますが、これが都心部のビルにおけるテナント開業等ともなれば緊張感は更に高まって参りましょう。
中には地下での開業歯科医もいらっしゃるワケですから万が一のトラブルに対しての避難経路の備えは熟考を余儀なくされますでしょう。
社会の現実を反映する凶悪事件
凶悪な事件は昔もあったはずですが、最近のそれは電車の中であったり無差別であったり・・・想像の範囲をはるかに超える事例が多くなりました。
高度成長期とは逆に国力の低下が叫ばれて久しい我が国です。ナンだか経済状況の右肩下がりに反比例してそういった犯罪が増えて来てしまうのが・・・恐ろしいです。