なぜ「かかりつけ歯科医」は重要？ 歯の寿命を延ばす歯医者さんとの付き合い方

歯が痛くなったら、どうしていますか？

風邪をひいたら、いつもの内科へ。では、急に歯が痛くなったら？
「その時々で、インターネットで調べて、空いている歯医者さんを探す」という方も、多いのではないでしょうか。

もちろん、それも一つの方法です。しかし、お口の健康を生涯にわたって本当に大切にしたいと考えるなら、体の健康と同じように信頼できる「かかりつけ歯科医」を持つことが何よりも重要になります。

この記事では、「かかりつけ歯科医」が、単に「いつも行く歯医者さん」以上の、あなたの人生にとっていかに価値のある存在かについて詳しくお話ししていきます。

「かかりつけ歯科医」とは？― あなたと家族の“未来”を診る存在

「かかりつけ歯科医」とは、その場限りの治療だけでなく、あなたと、そしてあなたのご家族のお口の健康を生涯にわたって継続的にサポートする健康のパートナーです。

国（厚生労働省）もこの「かかりつけ歯科医」の重要性を認識しており、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所（2024年6月からは「口腔管理体制強化加算」に変更）」といった制度を設け地域住民の継続的な健康管理を担う歯科医院を後押ししています。

それは、単に虫歯や歯周病を治療するだけでなく、そもそも病気にならないように「予防」し健康な状態を「維持」していくことこそが、これからの歯科医療の最も大切な役割だと社会全体が気づき始めた証拠なのです。

かかりつけ歯科医を持つ、5つの大きなメリット

では、具体的に「かかりつけ歯科医」を持つとどんないいことがあるのでしょうか。

① 過去から現在まで、お口の歴史を全て把握してくれる

かかりつけ歯科医は、あなたの過去の治療歴、レントゲン写真、歯ぐきの状態の変化など、お口に関する全ての情報を記録・管理（デジタル化の恩恵です）しています。そのため、新しい歯科医院に行くたびに何度も同じ説明をする必要がありません。あなたの「お口の歴史」を全て理解した上で、最適な治療法や予防法を提案してくれます。

② ほんの僅かな「変化」にもすぐに気づける

長年、同じお口の中を診ていると、「以前はこうだったのに、今回は少し歯ぐきの色が変わったな」、「この歯のすり減り方が少し進んでいるな」といった、ご自身でも気づかないようなほんの僅かな変化にも、歯科医師・歯科衛生士が気づくことができます。この「早期発見」が、病気の重症化を防ぐ上で何よりも重要なのです。

③ 「治療」から「予防」へ。あなただけの最適なプランを提案してくれる

かかりつけ歯科医の最大の目標は、「治療」をすることではなく、あなたが将来、治療を必要としないように「予防」することです。あなたの生活習慣や、唾液の性質、歯並びのリスクなどを総合的に判断し、あなただけのオーダーメイドの予防メンテナンス・プログラムを立案してくれます。

④ 家族ぐるみで健康レベルを底上げできる

ご家族で同じ歯科医院にかかれば、遺伝的な歯の質や似たような生活習慣からくるリスクなどを、家族単位で把握することができます。「お父さんの歯周病菌が、お子さんにうつらないように気をつけましょう」といった、家族ぐるみでの健康管理が可能になります。

⑤ 緊急時にも安心して頼れる場所がある

「旅行先で詰め物が取れた」、「夜中に急に歯が痛み出した」･･･そんな緊急事態の時でも「いつもの先生に相談すれば大丈夫」という安心感は何物にも代えがたいものです。

「一生付き合える」パートナーを見つけるために

では、どうすれば、そんな信頼できる「かかりつけ歯科医」を見つけられるのでしょうか。
そのポイントについては、以前「後悔しない歯医者さんの選び方」という記事で詳しく解説しましたが、何よりも大切なのは「あなたの話を、真剣に聞いてくれるか」ということです。

私たち酒井歯科医院は、いわき市にお住まいの皆様にとって、そんな「一生付き合える」パートナーでありたいと願っています。お口のことで何かあれば、治療だけでなくいつでもご相談下さい。