酒井歯科医院(いわき市中央台)では、すべての患者さんに同じ基準で行う「標準予防策」の考え方にもとづき、院内感染防止対策を行っています。治療器具は滅菌パックで個包装して高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)にかけ、歯を削るハンドピースも患者さんごとに滅菌済みのものへ交換します。コップ・エプロン・グローブは使い捨てとし、全ての診療ユニットに口腔外バキュームを設置。スタッフ全員での院内研修も年2回行っています。
当院の感染対策の基本方針
歯科治療では、器具が唾液や血液に触れることが避けられません。そのため当院では、厚生労働省の「一般歯科診療時の院内感染対策に係る指針」に沿い、「すべての患者さんの唾液・血液には感染の可能性があるもの」として、どなたにも同じ基準で対策を行う「標準予防策(スタンダードプリコーション)」を基本にしています。

新型コロナウイルスの流行時に強化した対策も、特別な時期だけのものではなく、現在も日常の診療手順として続けています。このページでは、その具体的な中身をご紹介します。
※動画中の「か強診」は、2024年6月の診療報酬改定で「口管強(口腔管理体制強化加算)」に名称が変わりました。当院は引き続き届け出ています(施設基準のページをご覧ください)。
治療器具の洗浄と滅菌
お口の中に直接入る治療器具の管理は、感染対策の中心です。当院では「使ったら洗浄し、滅菌して、使う直前まで清潔に保管する」流れを徹底しています。

基本の器具は滅菌パックで個包装し、オートクレーブで滅菌
ミラーやピンセットなどの基本器具は、患者さんごとにすべて交換します。使用後はまず薬液で一次消毒し、洗浄したうえで1セットずつ滅菌パックに個包装し、高温・高圧の水蒸気で処理するオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)で滅菌。滅菌後も使用する直前までパックのまま保管し、清潔な状態を保ちます。


歯を削るハンドピースも患者さんごとに交換
歯を削るドリル(ハンドピース)は内部の構造が複雑で、表面を拭くだけでは清潔にできません。当院では使用後に専用のメンテナンス機器で内部の洗浄・注油を行い、その後オートクレーブで滅菌します。滅菌済みのハンドピースを、患者さんごとに必ず交換して使用しています。

コップ・エプロン・グローブは使い捨て
うがい用のコップや患者さん用のエプロン、スタッフが使うグローブなどは、患者さんごとに使い捨てるディスポーザブル製品を使用しています。
患者さんごとに交換・使い捨てしているもの
・ミラー、ピンセットなどの基本器具(滅菌済みに交換)
・ハンドピース(滅菌済みに交換)
・うがい用コップ、エプロン(使い捨て)
・スタッフのグローブ(使い捨て)
診療室の環境づくり
全ての診療ユニットに口腔外バキュームを設置
歯を削ったりクリーニングをしたりすると、目に見えない細かな粉塵や水しぶき(エアロゾル)が発生します。当院では、全ての診療ユニットに口腔外バキュームを設置しています。お口のすぐ外でエアロゾルを吸い込み、診療室内への飛散を大幅に抑える装置です。入れ歯を調整するときに出る削りかすも、その場で吸い込みます。

診療台は患者さんごとに清拭
診療台(ユニット)は、患者さんが替わるたびにアルコールで清拭しています。
スリッパも殺菌灯付きのディスペンサーで管理
患者さんに履いていただくスリッパは、一足ずつ殺菌灯付きの専用ディスペンサーで保管しています。目に付きにくい部分の衛生管理も大切にしています。
スタッフの感染対策と院内研修
どんなに良い設備があっても、使う「人」の意識と手順がそろわなければ意味がありません。当院ではスタッフ全員が、グローブやマスクを患者さんごとに交換するといった基本の手順を日々守っています。
年2回の院内研修で手順を見直し
医療法にもとづき、院長を医療安全管理者として、全職員を対象とした医療安全・院内感染対策の研修会を年2回開催しています。院内感染対策指針などの院内ルールを全員で確認し、日々の手順の見直しにつなげています。
安全な治療のための問診
研修では感染対策だけでなく、持病・アレルギー・服用中のお薬を問診でしっかり確認するなど、安全に治療を受けていただくための手順も確認しています。
国の施設基準(歯初診)を届け出ています
ハンドピースの患者さんごとの交換・滅菌、院内感染防止に関する研修の受講や職員研修の実施などの要件を満たし、当院は「歯科点数表の初診料の注1に規定する施設基準(歯初診)」を東北厚生局に届け出ています。

このほか、令和6年6月の診療報酬改定にもとづき、保険医療機関として掲示が求められている事項もウェブサイトに掲載しています。
ご来院時のお願い
発熱や咳など風邪の症状がある方は、ご来院の前にお電話(0246-31-1000)でご相談ください。また、安全に治療を行うため、持病や服用中のお薬、アレルギーは問診票に必ずご記入ください。ご協力をお願いいたします。
感染対策についてよくある質問
Q. 歯を削るドリル(ハンドピース)は使い回していませんか?
使い回しはしていません。ハンドピースは患者さんごとに交換し、使用後は専用機器で内部を洗浄・注油したうえで、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)で滅菌しています。
Q. 治療器具はどのように管理されていますか?
ミラーやピンセットなどの基本器具は患者さんごとに交換します。使用後は薬液で一次消毒・洗浄して1セットずつ滅菌パックに個包装し、オートクレーブで滅菌。使用する直前までパックのまま保管しています。
Q. 診療台は毎回きれいにしていますか?
はい。診療台は患者さんが替わるたびにアルコールで清拭しています。お口に入る器具やハンドピースは、患者さんごとに滅菌済みのものへ交換しています。
Q. 持病や服用中の薬は伝えた方がよいですか?
はい、必ずお知らせください。感染対策はすべての患者さんに同じ基準で行っていますが、持病やお薬(血液をサラサラにする薬など)、アレルギーによって治療の進め方を調整することがあります。問診票へのご記入をお願いしています。
Q. 発熱や風邪の症状があるときはどうすればよいですか?
ご来院の前に、お電話(0246-31-1000)でご相談ください。症状やお困りの内容をうかがい、受診のタイミングをご案内します。
酒井歯科医院は、いわき市中央台(いわきニュータウン)で1993年の開院以来、地域の皆さまのお口の健康を見守ってきました。むし歯・歯周病の治療から、インプラント、定期的なメインテナンスまで、当院が対応している治療の全体像は診療案内ページで、医院の診療方針や院内の様子は酒井歯科医院トップページからご覧いただけます。
執筆・監修歯科医
安全に妥協しない
それが私たちの誇り
理事長・院長
酒井直樹
SAKAI NAOKI
経歴
- 1980年 福島県立磐城高等学校卒業
- 1988年 東北大学歯学部卒業
- 1993年 酒井歯科医院開院
- 2020年 医療法人SDC設立 理事長就任
所属学会・勉強会
- 日本臨床歯科CADCAM学会
- 日本顎咬合学会
- 日本口育協会
- 日本歯科医師会
- 日本歯周内科学研究会
- ドライマウス研究会


