初めての方へ|診療案内・アクセス・ご予約はこちら

院長メッセージ

歯科医師国保と社会保険はどっちが得?月給25万円で違いを徹底比較

    歯科医師国保と社会保険(協会けんぽ+厚生年金)の一番の違いは、「将来の年金」「医院の保険料負担」「病気やケガ・出産のときの補償」の3つです。月給25万円で比べると、毎月の自己負担額はどちらも約3万円台とほとんど変わりません。ですが社会保険では、医院がほぼ同額を上乗せし、将来の年金は月5万円ほど多く、傷病手当金や出産手当金まで受けられます。この記事では、いわき市の酒井歯科医院が、その違いを具体的な数字を交えてやさしく解説します。

    歯科医師国保と社会保険の違いを一覧で比較

    こんにちは!いわき市中央台の「医療法人SDC 酒井歯科医院」です。

    「歯科医院で働くなら、社会保険と歯科医師国保、どちらが得なんだろう?」・・・就職や転職を考えるとき、ふと気になるテーマですよね。歯科医院の保険には大きく2種類あり、多くの医院が使う歯科医師国保+国民年金と、当院が開業以来続けている社会保険(協会けんぽ+厚生年金)とでは、受けられる保障が大きく異なります。まずは全体像を表で確認しましょう。

    項目他院で多い:歯科医師国保
    +国民年金
    当院:社会保険
    (協会けんぽ+厚生年金)
    医院の保険料負担原則ゼロ(本人が全額)保険料の約半分を医院が負担
    将来の年金国民年金のみ厚生年金(基礎+上乗せ)
    病気で働けない時原則なし傷病手当金あり(給与の約2/3)
    産休中の収入補償原則なし出産手当金あり(給与の約2/3)
    産休・育休中の保険料健保は原則そのまま免除(年金も減らない)
    扶養家族の保険料1人ごとに加算何人でも追加ゼロ

    ポイントは、毎月の自己負担額はどちらも3万円台とあまり変わらないのに、社会保険は同じ負担で「将来の年金が大きく」「医院も同額を上乗せし」「病気や出産の補償まで付く」という点です。以下、月給25万円の例で具体的に見ていきます。

    歯科医師国保+国民年金と社会保険(協会けんぽ+厚生年金)の違いを比較したインフォグラフィック。医院の負担・将来の年金・病気や出産の補償で社会保険が手厚いことを示す

    月給25万円で見る保険料の内訳(福島県・2026年度)

    月給25万円の方の社会保険料は、本人負担・医院負担ともに月およそ3万7千円です(福島県・2026年度)。内訳は次のとおりです。

    前提:給与25万円の方は、保険料計算のもとになる「標準報酬月額」が26万円になります(25万〜27万円未満の区分に入るため)。厚生年金は全国一律18.3%、健康保険は福島県9.50%(+子ども・子育て支援金0.23%)で計算しています。

    保険料の種類総額(月)本人負担(月)医院負担(月)
    健康保険(9.50%)24,700円12,350円12,350円
    子ども・子育て支援金(0.23%)598円299円299円
    厚生年金(18.3%)47,580円23,790円23,790円
    子ども・子育て拠出金(0.36%)936円0円936円
    合計約73,800円約36,400円約37,400円

    本人が毎月約36,400円を負担し、医院がほぼ同額の約37,400円を上乗せしています。医院の拠出は年間で一人あたり約45万円にのぼります。

    なお40〜64歳の方は介護保険料(1.62%)が加わり、本人負担が月2,000円ほど増えます。

    月給25万円(標準報酬月額26万円)の社会保険料の内訳を示す図。本人負担 約36,400円と医院負担 約37,400円をほぼ半分ずつ(福島県・2026年度)

    歯科医師国保のデメリットは?定額制・扶養・手当の弱点

    「手軽で分かりやすい」のが歯科医師国保の良さですが、あらかじめ知っておきたい弱点もあります。給与が低い人ほど割高になりやすく、傷病手当金・出産手当金が原則ないという点です。主な相違点は次の4つです。

    ① 定額制=低めの給与だと割高になりやすい

    歯科医師国保は収入が上がっても保険料が一定です。高給の人には有利ですが、裏を返せば給与が低い人ほど割高になりやすく、月給25万円クラスでは協会けんぽとほぼ変わらないか、むしろ高くつくこともあります。

    ② 扶養の概念がなく、家族が増えると負担増

    協会けんぽは配偶者や子を扶養に入れても追加保険料はゼロ。一方、歯科医師国保は家族1人ごとに保険料が加算されるため、結婚・出産で家族が増えると負担が膨らみます。

    ③ 医院に折半義務がない

    協会けんぽは法律で医院が保険料の半額を負担しますが、歯科医師国保には原則そのルールがなく、本人が全額を負担するのが基本です。

    ④ 傷病手当金・出産手当金が原則ない

    病気や大きなケガ・入院で長期に働けなくなったとき、協会けんぽなら給与の約2/3が支給されますが、歯科医師国保は基本的にありません。

    ご注意:歯科医師国保の保険料額や手当の有無は、加入する組合によって異なります。ここでの記載は一般的な傾向であり、正確な金額は各歯科医師国保組合の料額表でご確認ください。


    国民年金と厚生年金、将来もらえる年金はいくら違う?

    同じ期間だけ働いても、厚生年金は国民年金より将来の受取額が月5万円ほど多くなります。ここが両制度の最大の差です。

    年金の種類将来もらえる目安(月額)
    国民年金のみ
    (満額・40年納付)
    約70,608円(2026年度の満額)
    厚生年金
    (月給25万円で長く加入)
    約12万円前後(老齢基礎年金 約7万円 + 報酬比例 約5万円前後)

    ざっくり言えば、月5万円前後・年にして約60万円の差が老後ずっと続きます。仮に20年間受給すれば、生涯で1,000万円規模の差です。しかもその年金を、社会保険では医院が保険料の半分を肩代わりして積み立てています。

    ご注意:将来の年金額は概算・目安です。実際の金額は、生涯の給与額や加入期間、マクロ経済スライドによる調整などで変動します。

    国民年金 月約7万円と厚生年金 月約12万円の将来受給額を比較した棒グラフ。差は月約5万円、20年で約1,000万円規模

    事業主(医院)負担の差=スタッフへの“見えない給与”

    社会保険では、保険料の約半分を医院が負担します。歯科医師国保+国民年金の場合、医院の法定負担は原則ゼロです。

    つまり社会保険で働くスタッフは、給与明細に載らない形で毎月3万円以上の“追加報酬”を医院から受け取っているのと同じです。月給が同じでも、実質的な待遇は社会保険のほうが大きく手厚くなります。

    酒井歯科医院の考え方
    当院は1993年の開業当初から、社会保険(健康保険・厚生年金)を完備してきました。毎月の負担を軽くし、将来の年金までしっかり支えること・・・当たり前ではありますが、それが長く安心して働ける職場づくりの基礎・土台だと考えています。


    産休・育休の手厚さの違い(出産手当金・保険料免除)

    社会保険なら、産休・育休中は保険料が免除され、出産手当金として給与の約2/3が支給されます。歯科医師国保では、これらが原則ありません。

    こんなとき歯科医師国保当院:社会保険
    病気・ケガで
    長く休むとき
    原則なし傷病手当金:給与の約2/3を最長1年6か月
    出産で
    産休をとるとき
    原則なし出産手当金:約57万円(給与の約2/3×98日)
    産休・育休
    の期間中
    健保の保険料は原則そのまま保険料は免除。将来の年金も減らない
    出産したとき
    (一時金)
    出産育児一時金 50万円(同じ)出産育児一時金 50万円

    出産のたびに数十万円の収入補償が受けられるかどうかは、若い世代が安心して働き続けられるかを左右する大切なポイントです。(当院の産休・育休所得実績は延べ7名、育休後には全員復帰して下さっています)

    社会保険の産休・育休の手厚さを示す図。出産手当金(給与の約2/3)、産休育休中の保険料免除、傷病手当金(給与の約2/3を最長1年6か月)を紹介

    いわき市で社会保険完備の歯科医院で働きたい方へ

    酒井歯科医院は、開業以来ずっと社会保険を完備し、歯科衛生士・歯科助手・受付スタッフが安心して長く働ける環境を整えています。将来の年金、病気や出産のときの補償まで含めて、スタッフの人生を支える職場でありたいと考えています。当院の雰囲気はスタッフ紹介、大切にしている想いは医院の想いもあわせてご覧ください。

    採用情報を見る
    スタッフ採用トップ
    歯科衛生士の募集
    歯科助手・受付の募集
    見学のみのご相談も歓迎しています。お気軽にお問い合わせください。
    なお、2026年8月時点では募集は停止しております。


    よくあるご質問(FAQ)

    Q. 歯科医師国保と社会保険、結局どちらが得ですか?

    A. 給与や家族構成によりますが、月給25万円前後で家族がいる方は、将来の年金・医院負担・各種手当を含めると、社会保険(協会けんぽ+厚生年金)が総合的に有利になるケースが多いです。

    Q. 社会保険だと手取りは減りますか?

    A. 本人負担額は歯科医師国保+国民年金の場合とほぼ同水準(月3万円台)です。同じ負担で将来の年金が増え、医院が同額を上乗せするため、実質的な待遇は社会保険のほうが手厚くなります。

    Q. 厚生年金は国民年金よりどれくらい多くもらえますか?

    A. 月給25万円で長く加入した場合、将来の受取額は月12万円前後が目安で、国民年金のみ(満額でも月約7万円)より月5万円ほど多くなります。

    Q. 歯科医師国保でも出産手当金はもらえますか?

    A. 多くの組合では原則ありません。社会保険(協会けんぽ)なら産休中に給与の約2/3が支給され、産休・育休中の保険料も免除されます。医院の半額負担も免除されるので助かります。

    Q. 酒井歯科医院は社会保険完備ですか?

    A. はい。いわき市の酒井歯科医院は、1993年の開業以来ずっと社会保険(健康保険・厚生年金)を完備しています。


    当院からのメッセージ

    「どの歯科医院で働くか」を選ぶとき、目の前の月給だけでなく、将来の年金やもしものときの備えまで見比べていただきたいと思っています。制度は少し複雑ですが、知っておくと働き方の安心感が変わります。

    ご自身の見込み額や、当院での働き方について気になることがあれば、いわき市中央台の酒井歯科医院へお気軽にご相談ください。スタッフ一同、温かくお迎えいたします。

    歯科医師国保と社会保険の違いまとめ。医院負担・将来の年金・傷病手当金・出産手当金・産休育休の保険料免除・扶養で社会保険が手厚いことを比較した図(月給25万円の場合)

    執筆・監修歯科医

    スタッフの毎日と将来まで
    大切にする医院づくり


    参考・出典

    酒井直樹

    医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長 / 院長