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歯周病は、歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯ぐきに炎症が起こり、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。痛みなどの自覚症状がほとんどないまま進むため、気づいたときには重症化していることも少なくありません。厚生労働省の令和4年歯科疾患実態調査では、4mm以上の歯周ポケットを持つ人は約2人に1人とされています。いわき市中央台の酒井歯科医院では、精密検査による診断から歯科衛生士による歯周基本治療、再発を防ぐ定期メインテナンスまで、歯周病を長く付き合う慢性疾患として一貫して管理しています。

いわき市で歯周病治療をご検討の方へ

歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯のグラつき――それは、歯周病が進行しているサインかもしれません。
歯周病は放置すると歯を失う原因になるだけでなく、糖尿病や心疾患など全身の病気との関連も指摘されています。

酒井歯科医院では、歯周病を「一度治して終わり」の病気ではなく、再発させないための継続管理が欠かせない慢性疾患として捉え、科学的根拠に基づいた治療を行っています。

当院の歯周病治療の特徴

・歯周ポケット検査・レントゲン(必要に応じて歯科用CT)による精密な診断
・常勤の歯科衛生士チームによる、専門的な歯周基本治療
・治療後は定期メインテナンスで再発を予防(毎月600名以上の方が来院)
・歯周組織再生療法など専門性の高い外科治療が必要な場合は、連携する専門医療機関へ責任をもってご紹介

「まだ大丈夫」と思っている間にも、歯周病は静かに進行します。症状が軽いうちに、ぜひ一度ご相談ください。


歯を失う最大の原因は「歯周病」

成人が歯を失う原因の第1位は、「虫歯」ではなく「歯周病」です。8020推進財団の全国調査(2018年)では、抜歯の原因は歯周病が37.1%、虫歯が29.2%、歯の破折が17.8%でした。

歯を失う原因の円グラフ:歯周病37.1%・虫歯29.2%・破折17.8%

また、厚生労働省の令和4年歯科疾患実態調査では、4mm以上の歯周ポケットを持つ人は47.9%。年齢とともにその割合は高くなり、歯周病はまさに「国民病」といえます。

歯周病の怖いところは、痛みなどの自覚症状がほとんどないまま静かに進行し、気づいた時には歯を支える骨が大きく失われている点にあります。そのため歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かなる病)」とも呼ばれています。

外見は健康そうでもX線では歯を支える骨が溶けている歯周病の比較図解
歯周病が進むとどうなるの?|3D動画でやさしく解説

もしかして私も? 歯周病のセルフチェック

次の症状に一つでも心当たりがあれば、歯ぐきからのSOSサインかもしれません。

① 歯磨きの時に、歯ぐきから血が出る
 → 歯ぐきの炎症を示す最も分かりやすい初期症状です
② 朝起きた時に、口の中がネバネバする
 → 睡眠中に細菌が増えているサインで、口臭の原因にもなります
③ 歯ぐきが赤く腫れている
 → 健康な歯ぐきは、引き締まったピンク色です
④ 歯ぐきが下がり、歯が長くなったように見える
 → 歯を支える骨が溶け始めている可能性があります
⑤ 歯と歯の間に隙間ができてきた
 → 骨が減り、歯が動き始めている可能性があります
⑥ 歯がグラグラと揺れる
 → 歯周病がかなり進行している状態です

歯みがき時の出血は「しっかり磨けた証拠」ではありません。①〜③の段階で受診していただくことが、歯を守るいちばんの近道です。

歯周病の進行を示す断面イラスト:歯ぐきの炎症→歯周ポケットと骨の減少→歯のぐらつき
歯周病の悪化シミュレーション

歯周病とは?― 歯を支える骨が静かに溶けていく病気

歯周病は、歯垢(プラーク)の中の「歯周病菌」が引き起こす感染症です。初期は歯ぐきの炎症(歯肉炎)にとどまりますが、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)まで溶かす「歯周炎」へと移行します。

✅ ① 歯肉炎と歯周炎の違い

炎症が歯ぐきだけに留まっている「歯肉炎」の段階であれば、丁寧な歯磨きと歯科医院でのクリーニングで健康な状態に戻すことができます。
一方、炎症が歯槽骨にまで及んだ「歯周炎」では、一度溶けた骨は基本的に元には戻りません。

歯肉炎〜軽度歯周炎の口腔内写真・レントゲン・断面図解:プラークがたまり歯ぐきが腫れて出血しやすいが、骨への影響はまだ少ない段階
中等度歯周炎の口腔内写真・レントゲン・断面図解:歯周ポケットが深くなり歯石が付着、歯を支える骨が半分ほど失われた状態
重度歯周炎の口腔内写真・レントゲン・断面図解:歯を支える骨が大きく失われ、歯のぐらつきや膿がみられ、放置すると歯を失うおそれがある状態

✅ ② 直接の原因は「歯垢(プラーク)」と「歯石」

歯周病菌の棲み家は、歯の表面に付着するネバネバした「歯垢(プラーク)」です。この歯垢が唾液のミネラルと結びついて石灰化したものが「歯石」。歯石の表面はザラザラしているため、さらに歯垢が付きやすくなる悪循環を生み出します。

歯と歯ぐきの境目に付着したプラークと歯石、拡大すると細菌の集まりが見える図解

✅ ③ 悪化させる危険因子

歯磨き習慣だけでなく、喫煙・糖尿病・ストレス・歯ぎしり・遺伝といった危険因子が、歯周病の発症や進行に複合的に関わっています。とくに喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病リスクが約2〜8倍高いと報告されています。

歯周病のリスク因子6つのアイコン:喫煙・甘い飲食・歯ぎしり・口呼吸・肥満・ストレス

歯周病と全身の健康―糖尿病・心疾患・脳梗塞との関連

歯周病は歯ぐきだけの問題ではありません。糖尿病・心疾患・脳梗塞・誤嚥性肺炎・早産など、さまざまな全身の病気との関連が研究で指摘されています。炎症を起こした歯ぐきから、歯周病菌や炎症性物質が血流に乗って全身に影響を及ぼすと考えられています。

👉 それぞれの病気との関係やメカニズムは、歯周病と全身疾患の関係のページで詳しく解説しています。

歯周病が全身に及ぼす影響の図解:脳血管疾患・誤嚥性肺炎・心臓疾患・糖尿病・骨粗鬆症・早産との関係

当院の歯周病治療 ― 基本に忠実に、そして科学的に

歯周病治療に近道はありません。原因である歯垢と歯石を徹底的に取り除き、きれいな状態を保ち続ける。この基本を精密かつ丁寧に積み重ねることが、治療成功のすべてです。当院では次の流れで治療を進めます。

① 精密検査・診断
 歯周ポケットの深さ、歯の揺れ、レントゲンで骨の状態を調べ、進行度を正確に把握します
② 歯周基本治療
 歯科衛生士によるブラッシング指導、スケーリング(歯石除去)、SRP(歯の根の奥の歯石除去)を行います
③ 再評価
 改善の程度を再検査し、深いポケットが残る場合は歯周外科治療を検討します
④ メインテナンス(SPT)
 3〜4ヶ月ごとの定期管理で、再発を防ぎます

歯周ポケット検査の図解:プローブで歯と歯ぐきの間の深さを測り、健康な浅いポケットと歯周病の深いポケットを比較
歯の動揺度検査の図解:ピンセットで歯をはさんで動かし、わずかに動く健康な歯と、前後・左右・上下に大きく動く歯周病の歯を比較
スケーリング(歯ぐき付近の歯石除去)とルートプレーニング(歯の根の清掃・滑沢化)の違いを示す図解

各ステップの内容や期間の目安は、歯周病治療の流れのページで詳しくご説明しています。

✅ 重度の歯周病・再生療法について

失われた骨の再生を目指す歯周組織再生療法(エムドゲイン®・GTR法・リグロス®など)は、高度な専門性と長い手術時間を要する治療です。当院では院内では行わず、精密な診査のうえで適応の可能性がある場合は、連携する専門医療機関へ責任をもってご紹介しています。

再生療法の仕組みや適応条件は、歯周組織再生療法のページをご覧ください。

✅ 最も重要な治療後の「メインテナンス」

歯周病は、症状が改善しても、ケアを怠れば再発しやすい慢性疾患です。治療後も歯科衛生士による定期的なメインテナンス(SPT・PMTC)でお口を清潔に保つことが、歯を生涯守るための最も重要な鍵となります。

歯面清掃機器「エアフロー プロフィラキシスマスター(EMS社)」の本体とハンドピース、パウダーを噴射するノズル先端

「静かなる病」に立ち向かうために

歯周病は気づかないうちに進行しますが、正しい知識と適切なケア、そして「かかりつけ歯科医」との継続的な管理があれば、しっかりコントロールできる病気です。

「自分はまだ大丈夫」と思わずに、まずは一度、歯ぐきの検査を受けにいらしてください。大切な歯を守る第一歩を、一緒に踏み出しましょう。


よくあるご質問(歯周病治療)

Q. 歯ぐきから血が出るのは歯周病ですか?

A. 歯ぐきに炎症が起きているサインのことが多く、初期の歯周病(歯肉炎)の可能性があります。「しっかり磨けた証拠」ではありませんので、早めの受診をおすすめします。

Q. 歯ぐきが腫れているのですが、放っておいても大丈夫ですか?

A. 手や足が、何の理由もなく腫れてくることはありませんよね。歯ぐきも同じで、腫れには必ず原因があります。多くは歯周病による炎症ですが、重いむし歯によって歯の根の先(顎の骨の中)に膿がたまっていることもあります。腫れが一度引いても、原因が残っていれば繰り返しますので、早めにご相談ください。

Q. 歯がグラグラするのですが、治療できますか?

A. 歯が揺れるのは、歯を支える骨がかなり失われているサインです。まずはレントゲンで骨がどこまで溶けているかを確認し、揺れの原因が歯周病だけなのか、噛み合わせや歯ぎしりの強い力も関わっているのかを見極めます。原因がわからなければ、対策の立てようがないからです。歯周基本治療で炎症が治まり、揺れが落ち着くこともあります。一方で、隣の歯まで巻き込みそうな場合は、被害を広げないために抜歯をおすすめすることもあります。その場合も、理由はきちんとご説明します。

Q. 歯周病は治りますか?

A. 歯肉炎の段階であれば健康な状態に回復できます。骨が溶けた歯周炎では、失った骨を完全に戻すことは難しいものの、適切な治療と定期的なメインテナンスで炎症を抑え、良い状態を長く保つことは十分可能です。

Q. 痛みがなくても受診した方がいいですか?

A. はい。歯周病は痛みが出にくいまま進行することが多い病気です。歯ぐきの腫れ・出血・口臭などが気になる場合は、症状が軽いうちに検査を受けることが大切です。

Q. 口臭が気になります。歯周病と関係がありますか?

A. 口臭の原因の多くは、お口の中にあります。なかでも多いのが歯周病で、ほかにもむし歯、歯垢や歯石、舌の表面の汚れ(舌苔)などが原因になります。まれに、糖尿病や胃腸・鼻の病気など、お口以外に原因があることもあります。お口の中を検査し、歯垢や歯石を取り除いて歯周病を治療することで、改善することがほとんどです。

Q. 歯周病の治療にはどのくらいの期間がかかりますか?

A. 進行度によって異なります。軽度であれば数回の通院で歯周基本治療が終わることが多く、中等度以上では再評価を含めて数ヶ月かかることもあります。治療後は3〜4ヶ月ごとのメインテナンスに移行します。進行度ごとの目安は、歯周病治療の流れのページでご紹介しています。

Q. 歯周病の治療は保険でできますか?

A. 歯周病の検査、歯石除去やSRPなどの歯周基本治療、治療後のメインテナンス(SPT)は健康保険が適用されます。歯周組織再生療法の一部など、保険適用外となる治療もあります。


歯周病について、さらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

✅いわき市中央台の歯科医院「酒井歯科医院」について詳しくはこちらをご覧ください

酒井歯科医院では、歯周病の治療だけでなく、再発を防ぐメインテナンスと予防ケアにも力を入れています。当院が対応している治療の全体像は診療案内ページで、医院の診療方針や院内環境については酒井歯科医院トップページからご覧いただけます。

執筆・監修歯科医

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