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院長のコラム

噛んで唾液を出すことが健康長寿の源

    唾液は健やかに生きるための必需品

    ここしばらく、一般の方向けの書籍で『ずっと健康で長生きしたいなら“噛んで”唾液を出しなさい』という本を読んでおりました。
    日頃 私自身も唾液の存在を意識する事はそう多くは無いですけど、確かにこの本の内容通りのような気が致します。
    どれほどの歳月を要したのかは見当もつきませんが、長い時間をかけて進化して来た我々のカラダです。そもそもが身体的に不必要なモノが備わってるわけもなく・・・中でも唾液は健やかに生きるための必需品なんでしょうね。

    噛んで唾液を出すメリット

    食べ物が口に入った際に、『唾液が溢れ出るぐらいにしっかりと噛めることが健康の源』と著者の弁であります。その唾液の存在意義を、昔懐かしい指圧の大家の名言に準えて下記の様に表現されておられました。

    『咀嚼(そしゃく)の心は母心 噛めば命の唾液湧く』

    因みに昨今話題に上がっている『ChatGPT』に『しっかりと噛んで唾液を出すことで得られるメリットはナニ?』って訊いてみましたところ下記の様な返答が返って参りました。

    【消化を助ける】
    唾液には消化酵素が含まれており、食べ物を噛むことで唾液の分泌が促され消化を助けます。

    【栄養素の吸収を促進する】
    噛むことによって食べ物を細かく砕き、栄養素が体内に吸収されやすくなります。

    【口臭予防】
    食べ物を噛むことで口の中の雑菌を取り除くことができます。また、唾液には殺菌作用があるため口臭の原因となる細菌を減らすことができます。

    【歯の健康維持】
    噛むことによって唾液が出るため口の中が乾燥するのを防ぎ、歯の健康を保つことができます。

    【食べ過ぎ防止】
    ゆっくり噛むことで食事の満足感が得られ、食べ過ぎを防ぐことができます。

    咬合回数の激減を憂う

    得心出来る項目ばかりでした。
    しっかりと噛んで唾液をたくさん出すだけで健康維持に繋がるなら簡単な筈なんですが、現実はなかなか厳しくて・・・誰が調べたのかは存じませんが社会科で習った卑弥呼が居た時代(弥生時代)には一回の食事で噛む回数は4,000回だったのに現代人はたったの620回なんだそうです。(汗)
    それ故にか昨今では『ドライマウス(口腔乾燥症)』状態の方も増加の一途を辿ってるように思います。咀嚼回数が激減となれば唾液の分泌量も減ってくるのも宜なるかな・・・ですね。

    噛みやすく飲み込みやすい食材ほど重宝される現代・・・逆に本来 動物として持つ本能が疎かにされているようで憂うべき事態なのかもしれません。
    健康長寿の為にも『しっかりと噛んで唾液を出すこと』を心掛けたいモノです。

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    酒井直樹

    医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長 / 院長