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院長メッセージ

良い歯医者さんの見分け方とは?検診だけに頼らない「セルフケア」と歯科医院選びの大切な話

    定期検診に通っていても、歯や歯ぐきの状態が必ず良くなるとは限りません。虫歯や歯周病を防ぐために欠かせないのは、患者さん自身による毎日のセルフケアと、納得できる説明をしてくれる歯科医院との信頼関係です。本記事では、歯医者任せにしないための考え方と、良い歯医者さんを見分ける視点について歯科医の立場から解説します。

    「歯医者さん任せ」にしないために知っておきたい大切な視点

    こんにちは。医療法人SDC 酒井歯科医院です。

    皆さんは「歯医者さん」と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
    「痛くなったら行くところ」「定期的に検診を受けていれば安心なところ」・・・そんなふうに感じている方も多いかもしれません。

    一方で、ニュースや雑誌などで「歯医者に通っているのに歯が悪くなった」といった記事を目にして、不安を感じた経験はありませんか?

    今日は、皆さんが大切にされている「歯」を本当に守るために知っておいていただきたいこととして、「自分に合った歯医者さんの選び方」と「お家でできるセルフケア」について、少し踏み込んでお話しします。


    「検診に行けば安心」とは限りません

    「数か月に一度、歯科検診に通っているから大丈夫」・・・そう思って、日々のお手入れが疎かになってしまっては本末転倒です。
    実は、歯科医院で歯石を取ったりクリーニングを受けたりするだけでは、虫歯歯周病を完全に防ぐことは難しいと言われているからです。

    その理由は、歯周病などの原因が歯石そのものではなく、「プラーク(細菌の塊)」だからです。
    プラークは、毎日の歯磨きでご自身が取り除かなければ、すぐに歯に溜まってしまいます。

    つまり、たまに歯科医院で掃除をするだけでは不十分で、予防の主役は患者さん自身の毎日のケアなのです。

    また残念ながら、世の中には、必要以上に歯を削ったり、抜かなくても良い歯を抜いてインプラントを勧めたりする、いわゆる歯科医師による「過剰介入」が行われているケースがあることも指摘されています。

    「検診さえ受けていれば、あとは全てお任せで大丈夫」・・・そう過信せず、自分の歯は自分で守るという意識を持つことがとても大切です。

    過剰介入とは何かを示す図。削らなくてよい歯は様子見が最良で、不要な治療は歯の寿命を縮めることを解説

    良い歯医者さんは「お話」を大切にします

    では、安心して通える「良い歯医者さん」は、どう見分ければ良いのでしょうか。最新の設備があるか、通いやすい立地か・・・といった点も気になるところですが、何より大切なのは「コミュニケーション」です。

    良い歯科医師には、次のような特徴があると言われています。

    患者さんの話をよく聞いてくれる

    痛みや不安、生活背景まで含めて耳を傾けてくれます。

    丁寧に説明してくれる

    今のお口の状態や治療の選択肢を、一方的ではなく分かりやすく説明します。

    「待つ」ことができる

    痛みのない初期の虫歯などは、すぐに削らず、セルフケアによる経過観察を提案してくれることもあります。反対に、詳しい説明もないまま高額な治療を勧められたり、質問しづらい雰囲気を感じたりした場合は、少し立ち止まって考えてみても良いかもしれません。

    「先生には聞きにくいな……」と遠慮せず、疑問や不安を率直に話せる関係を築けるかどうか。
    それが、長くお口の健康を守るための大切なポイントです。

    一方的な説明や高額治療の押し付けなど、避けるべき歯科医院の特徴を示した警告イラスト
    話をよく聞き、様子見やセルフケアを重視する信頼できる歯科医の特徴を示した図

    今日からできる!五感を使った「セルフチェック」

    歯医者さん任せにしないために、今日からご自宅でできることがあります。それは、間違いなく「自分の口の中に関心を持つこと」です。

    鏡で見る・触って確認するなど、歯と歯ぐきを自分で守るための五感セルフチェック方法の解説図

    ① 鏡でじっくり観察する

    毎日の歯磨きの際に、鏡でお口の中を見てみましょう。

    • 詰め物が黒ずんでいませんか?
    • 歯肉(歯ぐき)が赤く腫れていたり、ブヨブヨしていませんか?

    健康な歯肉は、引き締まった白っぽいピンク色をしています。

    ② 感覚を研ぎ澄ます

    • 指で歯を軽く動かしてみて、グラグラしませんか?
    • トントンと叩いてみて、響くような痛みはありませんか?

    痛みや違和感は、体からの大切なサインです。

    なお、歯磨きの際に多少の出血があっても、慌てる必要はありません。日常生活で噛むことに問題がなければ、まずは優しく、丁寧なブラッシングを続けて様子を見ることが大切です。
    初期の歯肉炎であれば、正しいブラッシングを続けることで、引き締まった健康な歯肉に戻ることも少なくありません。

    ③ ブラッシングのコツ

    歯ブラシの毛先を、歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に向け、45度くらいの角度で軽く当ててみましょう。
    ゴシゴシと力を入れる必要はありません。鉛筆を持つように軽く握り、細かく動かして、プラークをかき出すイメージです。

    歯周ポケットに45度で毛先を当て、プラークを優しく掻き出す正しい歯磨き方法のイラスト

    まとめ:私たちが目指すのは「あなたのパートナー」です

    今回は、少しドキッとするお話もあったかもしれません。
    ですが、何より大切なのは、「自分の歯の状態を知り、納得したうえで治療やケアを受けること」です。

    私たち酒井歯科医院は、一方的に治療を進めることはありません。
    皆さんが「自分の歯で噛める幸せ」を長く保てるよう、まずはしっかりとお話を伺い、お一人お一人に合った方法を一緒に考えていきたいと考えています。

    「最近、口の中をちゃんと見ていなかったな」・・・そう感じた方は、ぜひ今晩の歯磨きタイムに鏡を覗いてみてください。
    そして、「あれ? これって大丈夫かな?」と少しでも気になることがあれば、小さなことでも遠慮なくご相談ください。あなたの「守りたい」という気持ちに、私たちは可能な限りお応えします。

    最新設備よりも、地域で信頼され続ける実績と丁寧な診療が重要であることを示す比較イラスト
    歯の管理者は歯科医ではなく患者自身であることを示し、賢い患者になる重要性を伝える図

    執筆・監修歯科医

    患者さんの声に
    耳を傾ける歯科医師

    酒井直樹

    医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長 / 院長