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オーラルフレイルとは、加齢に伴い「噛む・飲み込む・話す」といったお口の機能が徐々に低下し、全身の健康にも影響を及ぼす状態です。放置すると栄養不足・筋力低下を経て、要介護状態に至るリスクが高まることが研究で明らかになっています。
いわき市の酒井歯科医院では、専用機器による口腔機能検査とオーダーメイドのトレーニング指導を通じて、オーラルフレイルの早期発見と予防に取り組んでいます。

オーラルフレイルとは? ”むせ”や”飲み込みにくさ”が発するSOSサイン

「硬いものが食べにくくなった」
「お茶やお味噌汁で、よくむせるようになった」
「滑舌が悪くなって聞き返されることが増えた」

こうしたお口周りのささいな機能の衰えを「年のせい」と見過ごしていませんか? 実はこれらは、全身の健康を脅かす重要なSOSサインである可能性があります。オーラルフレイルは、早期に気づいて適切に対処することで、進行を遅らせることができます。

車椅子の高齢者の手を優しく握る介護者

加齢に伴うお口の機能の低下、いわば”虚弱”の状態を「オーラルフレイル」と呼びます。この記事では、見過ごされがちなオーラルフレイルの正体と、健康で豊かな老後を守るために今日から始められる具体的な対策を解説します。

口腔機能低下症の罹患率:50〜59歳で44%、70〜79歳で81%に上昇することを示す円グラフ

なぜ危険? オーラルフレイルが引き起こす「負のスパイラル」

オーラルフレイルは、お口の中だけの問題にとどまりません。噛む・飲み込む機能の低下は、栄養不足・筋力低下・社会的孤立へと連鎖し、フレイル(全身の虚弱)や要介護状態を引き起こす入り口になることが、国内外の研究で示されています。

お口の機能低下(噛めない・飲み込めない)

食事が偏り、栄養状態が悪化

全身の筋力が、さらに低下

活動意欲が低下し、社会との繋がりが希薄に

心身の機能が、さらに低下(フレイル・サルコペニア・要介護状態へ)

この連鎖をどこかで断ち切ること・・・それが健康寿命を守る最も重要な一手です。そのためにまず必要なのが、お口の現状を正確に「知ること」です。

車椅子の高齢女性に寄り添い笑顔で話しかける女性歯科衛生士

あなたは大丈夫?「オーラルフレイル」危険度セルフチェック

以下の質問にいくつ当てはまるか、チェックしてみてください。

  • ✅ 半年前に比べて硬いものが食べにくくなった
  • ✅ お茶や汁物でむせることがある
  • ✅ 義歯(入れ歯)を入れていない
  • ✅ 口の渇きが気になる
  • ✅ 半年前に比べて外出の頻度が減った
  • ✅ 歯磨きをあまりしていない

3つ以上当てはまる方は、オーラルフレイルのリスクが高い状態です。自覚症状が少ないうちに口腔機能検査を受けることで、進行を大きく防ぐことができます。まずはお気軽にご相談ください。

口腔機能低下症の8つの症状チェックリスト:硬いものが食べにくい・むせる・口の乾き・薬が飲みにくい・滑舌の悪化・食事に時間がかかる・食べこぼし・食後に食べ物が残るなど

歯科医院で始める「オーラルフレイル対策」

「年のせいだから仕方ない」とあきらめる必要はありません。適切な検査と継続的なトレーニングによって、お口の機能は何歳からでも維持・向上させることが可能です。酒井歯科医院では、以下の4つのアプローチでオーラルフレイル対策を総合的にサポートします。

🟨 ① 現状を「数値」で知る ― 口腔機能検査

当院では専用の機器を用いて、あなたのお口の機能が今どのような状態にあるのかを客観的な数値で評価します。「なんとなく食べにくい」という感覚を数値化することで、問題の早期発見と適切な対策につなげることができます。

Ⅰ.舌圧測定(ぜつあつそくてい)

食べ物を正しく飲み込んだり、発音したりするために不可欠な「舌の筋力」を専用の機器で客観的な数値として測定します。

舌圧測定器(JMS製)とバルーン付きプローブ
舌圧測定(口腔機能低下症)

📺 テレビでも紹介されました:2026年4月16日放送のNHK「あしたが変わるトリセツショー」で、舌圧測定をはじめとするお口の機能低下(オーラルフレイル)が特集されました。「むせ・滑舌の衰えが健康長寿の分かれ道」として、当院でも実施している検査内容が広く紹介されています。

NHK「あしたが変わるトリセツショー」口の健康特集(2026年4月16日放送)のサムネイル

Ⅱ.咀嚼能力検査(そしゃくのうりょくけんさ)

「どれだけ効率よく食べ物を噛み砕けているか」という咀嚼能力を、専用の装置で客観的に測定可能です。自覚しにくい咀嚼機能の低下を早期に把握することで、適切なトレーニングや歯科治療につなげることができます。

咀嚼能力検査キット(グミゼリーと専用測定装置)
『咀嚼能力検査』

Ⅲ.舌・唇の滑らかさの検査(健口くん)

「パ」・「タ」・「カ」といった音を、できるだけ速くリズミカルに発音していただき、1秒間に何回、舌や唇を滑らかに動かせるかを測定します。この検査により、お口全体の巧緻性(こうちせい)と呼ばれる器用さのレベルを客観的な数値で評価することができます。

舌口唇運動機能検査機器「健口くんハンディ」
『舌口唇運動機能低下検査』
オーラルディアドコキネシスの健常者基準値一覧表:年齢・性別ごとのパ・タ・カの発音回数(回/秒)

🟨 ② あなただけの「お口のリハビリ計画」

検査結果に基づき、歯科医師や専門の訓練を受けた歯科衛生士があなたに合った「お口のトレーニング(口腔機能訓練)」のメニューを作成・指導します。ご自宅で毎日続けられる簡単な体操が中心です。

🟨 ③「噛めるお口」を取り戻す ― 歯科治療

もちろん、合わない入れ歯や治療していない虫歯・歯周病があればお口の機能は十分に発揮できません。入れ歯の精密な調整やインプラントのような適切な歯科治療を行い、しっかりと「噛める」土台を最初に取り戻すことが何よりも重要です。

🟨 ④ プロによる徹底的な「口腔ケア」

お口の中を清潔に保つことは、お口の機能を維持するだけでなく全身の健康を守る上でも非常に重要です。特に、ご高齢の方の死因の上位を占める「誤嚥性肺炎」は、お口の中の細菌が肺に入ることで発症します。定期的なプロによる口腔ケアでそのリスクを大幅に低減できます。


「食べる喜び」を生涯にわたって

自分の口で美味しく安全に食事を食べられること。それは、私たちの人生の最後の最後まで失いたくない根源的な喜びです。

車椅子の高齢男性と笑顔で寄り添う女性歯科衛生士

その喜びを一日でも長く守り続けるために、私たちかかりつけ歯科医はあなたの生涯のパートナーとして寄り添います。「むせが気になる」「噛みにくくなった」など、ささいな変化を感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。


よくあるご質問

Q. オーラルフレイルは何歳から気をつければいいですか?

50代以降から少しずつお口の機能が低下し始めるとされています。ただし、自覚症状が出にくいため、40代のうちから定期的な口腔機能チェックを受けることをおすすめしています。

Q. むせやすくなったのはオーラルフレイルのサインですか?

食事中のむせや、お茶・汁物でむせることが増えた場合は、オーラルフレイルの初期サインの可能性があります。放置すると誤嚥性肺炎のリスクも高まりますので、早めにご相談ください。

Q. 口腔機能検査は保険が使えますか?

はい、条件を満たす場合は保険診療の対象となります。50歳以上の方で、咀嚼・嚥下・発音などに低下が認められるケースが対象です。ご自身が対象かどうかは、まず当院スタッフにお気軽にご相談ください。

Q. 自宅でできるオーラルフレイル予防はありますか?

「パ・タ・カ・ラ」を繰り返す口腔体操(パタカラ体操)や、舌を大きく動かすトレーニングが効果的です。また、よく噛んで食べること・水分をこまめに摂ることも大切です。ただし、正しい方法で継続するためにも、歯科医院でのアドバイスを合わせてご活用ください。

Q. 入れ歯を使っていますが、オーラルフレイル対策はできますか?

はい、できます。入れ歯の方でも口腔機能訓練は有効です。また、合わない入れ歯はお口の機能低下を促進させる原因になりますので、まず入れ歯の調整・見直しから始めることをおすすめしています。

執筆・監修歯科医

健康寿命は
お口から延ばせます