オーラルフレイルとは?健康寿命を左右する「お口の衰え」
オーラルフレイルとは、噛む力・飲み込む力・滑舌といったお口の機能が少しずつ低下していく状態を指します。 自覚症状が乏しいまま進行し、栄養状態の悪化や全身のフレイル、誤嚥性肺炎につながることもあります。 本記事では、歯科医の立場からオーラルフレイルの仕組み、セルフチェック方法、ご自宅でできる予防法を図解付きで解説します。
「オーラルフレイル」とは?
こんにちは、いわき市中央台の酒井歯科医院です。
年齢を重ねると、体力の低下や筋力の衰えを感じることがあると思います。しかし、その「体の衰え」よりも早く始まるのが お口の衰え(オーラルフレイル) です。
オーラルフレイルは、噛む力・飲み込む力・滑舌といった、日常生活に欠かせない機能がゆるやかに低下していく状態を指します。進行すると栄養状態の悪化や、嚥下機能の低下、さらには全身のフレイルへとつながることが知られています。

本記事では、歯科医の立場から「オーラルフレイルの仕組み」・「気づくポイント」・「ご自宅でできる予防法」についてわかりやすくお話しします。
お口の衰えが全身の健康に影響する
オーラルフレイルは、直訳すると「口の虚弱」。2014年に提唱された考え方で、介護予防の分野でも非常に重要視されています。お口の機能が低下すると、
- 食事で固いものを避ける
- 食べやすいものばかり選ぶ
- 栄養が偏る
- 筋力が落ちる
- 全身のフレイル・サルコペニアへ移行

という悪循環が起こりやすくなります。つまり、お口の衰えを早期に見つけることは、健康寿命を延ばす第一歩 となるのです。
オーラルフレイルが進行するとどうなる?
噛む力や飲み込む力が弱まると、特に 嚥下機能の低下 が問題になります。たとえば、
- お茶を飲んだ時にむせる
- 食事中に咳き込みやすい
- 舌の動きが鈍くなる
- 固いものが食べにくい
といった症状が増えてきます。放置すると誤嚥性肺炎のリスクも高まり、要介護状態につながることもあります。

お口の衰えセルフチェック
次の項目に複数当てはまる場合、「オーラルフレイル」が疑われます。
- 滑舌が悪くなった、声が弱くなった
- 食事でむせることが増えた
- 口が渇きやすい、ネバつきが気になる
- 口臭が強くなった気がする
- 舌を動かしづらい
- 以前より固いものが食べにくい
- 食事が単調になった
「年齢のせい」で片付けてしまいやすい変化ですが、実は早期サインです。気になる症状があれば、一度歯科医院でのチェックをおすすめします。

ご自宅でできる簡単「お口の筋トレ」
オーラルフレイル予防には、舌や口周りの筋肉を鍛える「お口の筋トレ」が効果的です。
① 「ペ」の運動
鏡を見ながら
- 「ペ」で舌をしっかり前に出す
これをゆっくり繰り返します。
② 舌のストレッチ
- 舌先で上唇を触る
- 左右の口角に順番に触れる
- できるだけ大きく動かす
お風呂時間やテレビを見ながらでも続けられるため、習慣化がポイントです。

歯科医院での専門的チェックも重要
いわき市中央台の酒井歯科医院では、お口の衰えを早期に発見するため、
- 噛む力
- 飲み込む力
- 舌の可動域
- 口腔乾燥の有無
などを丁寧に確認し、必要に応じてトレーニングや治療をご提案しています。
「早く対策すればするほど、回復しやすい」のがオーラルフレイルの特徴です。気になる症状があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

◆ まとめ
お口の健康は、全身の健康の入り口です。
オーラルフレイルに早く気づき、正しい予防を続けることで、健康寿命を大きく伸ばすことができます。
いわき市中央台の地域の皆様が、いつまでも「自分の口で食べて、笑って、話せる」毎日を送れるよう、当院もしっかりとサポートいたします。

執筆・監修歯科医
お口の健康寿命を守る歯科医
理事長・院長
酒井直樹
SAKAI NAOKI
経歴
- 1980年 福島県立磐城高等学校卒業
- 1988年 東北大学歯学部卒業
- 1993年 酒井歯科医院開院
- 2020年 医療法人SDC設立 理事長就任
所属学会・勉強会
- 日本臨床歯科CADCAM学会
- 日本顎咬合学会
- 日本口育協会
- 日本歯科医師会
- 日本歯周内科学研究会
- ドライマウス研究会






