顎の痛みや不快感、口が開きにくいといった症状に悩まされていませんか?
もしそうならそれは顎関節症かもしれません。近年、顎関節症で来院される患者さんが増えており、その原因は私たちの日常生活の中に潜んでいることが少なくない事を御存知でしたでしょうか?

いわき市の皆さんの口腔の健康をサポートする酒井歯科医院では、顎関節症に関する詳しい情報提供と、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な治療を心がけています。この記事では、顎関節症の意外な原因や、ご自身でできる対策、そして当院での治療法について詳しく解説していきます。
あなたの顎の不調を改善し、快適な毎日を取り戻すための一助となれば幸いです。
顎関節症の知られざる原因と歯ぎしり・TCHとの関係
顎関節症とは?
「顎が痛い」、「口を開けるときに音がする」、「口が大きく開かない」・・・このような症状は、顎関節症の典型的なサインです。顎関節症は、顎の関節やその周囲の筋肉に問題が生じることで起こる病気です。その原因は多岐にわたりますが、特に注目したいのが生活習慣と不良習癖です。

顎関節症の発症や悪化
長時間のスマートフォンの使用によるうつむき姿勢・猫背・頬杖・片側での咀嚼(食べ物を噛むこと)、さらにはストレスなども顎関節に負担をかける要因となります。特に、頬杖は顎関節に強い圧力をかけ、関節に歪みを生じさせる原因になることがあります。これらの習慣は、無意識のうちに顎に過度な負担をかけ、顎関節症の発症や悪化に繋がってしまうのです。
歯ぎしりと歯列接触癖(TCH)
そして、顎関節症と密接な関係があるのが、歯ぎしりと歯列接触癖(TCH)です。
歯ぎしりは、就寝中に無意識に歯を強くすり合わせたり食いしばったりする行為で、顎関節や歯に非常に強い負担をかけます。日中の食いしばりも同様です。
一方、TCHとは、Tooth Contacting Habitの略で、上下の歯を接触させる癖のことです。通常、リラックスしている時は上下の歯は数ミリ離れているのが正常な状態ですが、TCHがあると無意識のうちに常に歯を接触させてしまいます。これにより顎の筋肉が常に緊張状態になり、顎関節への負担が蓄積されていくのです。


歯ぎしりやTCHは、ストレスや集中、緊張などによって引き起こされることが多く、無意識に行われているため、ご自身ではなかなか気づきにくいのが特徴ですが、これらの癖は顎関節症の主な原因の一つであり、適切な対処をしないと症状が悪化してしまう可能性があります。当院では、問診や口腔内のチェックを通じてこれらの生活習慣や癖を見つけ出し、患者さん一人ひとりに合った治療計画を立てていきます。
酒井歯科医院の顎関節症治療:根本原因を突き止める丁寧なアプローチ
いわき市の酒井歯科医院では、顎関節症の治療において、症状の緩和だけでなく、その根本的な原因を解明し、長期的な改善を目指すことを重視しています。当院の強みは、患者さんのお話をじっくり伺い、口腔内の状態だけでなく、生活習慣や精神的な側面まで考慮に入れた丁寧なカウンセリングと詳細な因果関係の説明です。
顎関節症は疑問点だらけ
患者さんの中には、「なぜ顎が痛いのか分からない」、「マウスピースを作れば治るのか」といった疑問や不安を抱えている方もいらっしゃいます。当院では、まず顎関節症が起こるメカニズムや、歯ぎしりやTCHといった不良習癖との関連性について、レントゲンや触診、顎の動きの確認などを通じて詳しくご説明します。患者さんご自身がご自身の状態を理解し納得して治療に取り組めるよう、分かりやすい言葉で丁寧にお伝えすることを心がけています。


具体的な治療法としては、以下のような選択肢があります。
生活指導・行動変容
頬杖をやめる、うつむき姿勢を改善するなど、日常生活における顎への負担を減らすためのアドバイスを行います。TCHがある方には、意識的に歯を離す練習(脱力指導)も有効です。
マウスピース(スプリント)療法
夜間の歯ぎしりや日中の食いしばりから顎関節や歯を守るために、患者さん一人ひとりの口腔に合わせてカスタムメイドのマウスピースを作製します。マウスピースは、顎への負担を軽減し、顎関節の安静を保つことで痛みを和らげ、筋肉の緊張を緩和する効果が期待できます。

開口訓練・ストレッチ
顎の動きを改善し、筋肉の柔軟性を高めるための開口訓練やストレッチ指導を行います。これらは、自宅でできる簡単なリハビリテーションとして、治療効果を高める上で非常に重要です。
薬物療法
痛みが強い場合には、消炎鎮痛剤などのお薬を処方し、急性期の症状を和らげます。
物理療法
必要に応じて、温熱療法などを併用することもあります。
当院では、これらの治療法を組み合わせ、患者さんの症状やライフスタイルに合わせた最適な治療プランをご提案します。特に、治療後のメンテナンスにも力を入れており、定期的な検診を通じて、再発予防や口腔全体の健康維持をサポートいたします。一度治療が終わっても、また同じような症状で悩むことがないよう、長期的な視点でのサポート体制を整えているのが、酒井歯科医院の強みです。
当院の顎関節症に関する詳しい情報や、歯列接触癖(TCH)についてのより詳細な説明は、以下の当院ウェブサイトのページでもご確認いただけます。ぜひご覧ください。
顎関節症に関するよくある質問と費用目安
Q1. 顎の痛みが軽いのですが、それでも歯医者に行くべきですか?
A1. 症状が軽いうちでも、放置すると悪化する可能性があります。早めに受診することで早期に原因を特定し、簡単な生活習慣の改善などで症状が治まることもあります。
Q2. マウスピースはどれくらいの期間装着する必要がありますか?
A2. 症状や状態によって異なりますが、一般的には数ヶ月から半年程度使用して様子を見ることが多いです。症状が改善された後も、再発予防のために継続的な使用をおすすめする場合もあります。
Q3. 治療に健康保険は適用されますか?
A3. 顎関節症の治療は健康保険が適用されます。治療開始前に詳しくご説明いたします。
【治療・加療に際しての費用目安】
マウスピース作製費用:約3,000円〜5,000円(保険診療3割負担の場合)
※上記はあくまで目安であり、他の治療内容や保険の負担割合によって変動します。詳細な費用については、カウンセリング時にご説明いたしますのでご安心ください。
快適な日常のために、まずはご相談ください
顎関節症は、決して珍しい病気ではありません。しかし、その原因は複雑で、生活習慣や癖が深く関わっていることが多いのも事実です。いわき市の酒井歯科医院では、患者さんの「なぜ?」を大切にし、因果関係を徹底的にご説明することで納得のいく治療を提供しています。
顎の不調を我慢し続けることは、日常生活の質(Quality of Life)の低下だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。「もしかして顎関節症かも?」と思ったら、お一人で悩まずにまずは当院にご相談ください。早期発見・早期治療が、快適な毎日を取り戻すための第一歩です。
いわき市の皆さんの口腔の健康維持のため、メンテナンス重視の姿勢で、今後も質の高い情報提供と治療に努めてまいります。ご予約はお電話(31-1000)またはウェブサイトから可能です。皆さまのお役に立てるようだと幸いです。