歯周病、ただの口の病気だと思っていませんか?
罹患率が80%とも言われる歯周病
「最近、歯ぐきから血が出る」、「口の中がネバネバする」、「歯がグラグラする」・・・こんなお悩みはありませんか?
これらはすべて歯周病のサインかもしれません。歯周病は、実は日本人の約8割が罹っていると言われるほど身近な病気です。
歯周病と動脈硬化の関連性
「歯周病なんて、歯が抜けるだけの病気でしょ?」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。それだけでも実際には大変な事なんですが、実は歯周病は、お口の中だけでなく私たちの全身の健康にも大きく関わっていることが分かって来ています。特に最近になり注目されているのが「歯周病と動脈硬化」の関係です。

そもそも動脈硬化とは?
「動脈硬化って何?」という方もいますよね。簡単に言うと、血管が硬くなったり、細くなったりして、血液の流れが悪くなる病気のことです。これが進むと、心筋梗塞や脳梗塞といった、命に関わる大きな病気を引き起こすこともあります。

「え、歯周病とそんなに怖い病気が関係あるの?!」と驚かれたかもしれません。今回は、いわき市にある酒井歯科医院が、この歯周病と動脈硬化の意外な関係について、歯はモチロンのことながら皆さんの健康を守るためにわかりやすくお話ししていきます。
歯周病が全身に影響?!そのメカニズムとは?
歯周病は、歯ぐきに住み着いた悪い菌が原因で起こる病気です。この悪い菌が、歯ぐきに炎症を起こし、歯を支える骨を溶かしてしまうことで歯がグラついたり抜けてしまったりするのです。
では、なぜ歯周病が動脈硬化と関係するのでしょうか?
実は、歯周病菌がお口の中で増えると、その菌が血管の中に入り込んでしまうことがあります。血管に入り込んだ歯周病菌は、血管の壁に炎症を起こさせ、それが動脈硬化を進める原因になる・・・と考えられています。


歯周病が進むと動脈硬化も進みやすい
最近、鹿児島大学の研究チームが発表した研究結果はまさにこの関係を裏付けるものでした。この研究では、日本の中高年の方々を対象に3年間にわたって歯周病の進行と動脈硬化の状態を詳しく調べました。その結果、歯周病が進んだ人は動脈硬化も進みやすいということが明らかになったのです。
特に、首にある血管の厚さ(頸動脈内膜中膜厚:cIMT)が厚い人ほど、歯周病も進行しやすい傾向が見られました。つまり、血管がちょっと硬くなっている人は歯周病にもなりやすい、ということです。さらに、血管の硬さを示す指標(心臓足首血管指数:CAVI)が高い人ほど歯周病の進行も大きいことが分かったようです。


この研究からわかるのは、歯周病と動脈硬化がお互いに影響し合っている可能性が高いということです。「歯周病を治すことで動脈硬化の予防にもつながるかもしれない」という期待が持てる、とても大切な発見なんです。
研究は鹿児島大学大学院医歯学総合研究科予防歯科学分野の玉木直文氏らによるもので、詳細は「Scientific Reports」に令和7年4月18日に掲載されたものを元にし、解りやすい表現に変更しています。
酒井歯科医院の強み:デジタル技術とメンテナンスであなたの健康をサポート
「じゃあ、どうすれば歯周病を予防・治療できるの?」そう思われた方も多いでしょう。いわき市にある酒井歯科医院では、皆さんの歯と全身の健康を守るために、デジタル化された歯科医療技術と患者さん一人ひとりに寄り添った治療を提供しています。

DX化によりお口の中もスキャンする時代に
当院の大きな強みは、歯科医療のDX化(デジタルトランスフォーメーション)を進めていることです。例えば、レントゲン撮影には放射線量が少ないデジタルレントゲンを使用し、細かな部分まで精密に診断します。
また、歯の型を取る際も、従来の粘土のようなものではなく、お口の中をスキャンする「口腔内スキャナー」を導入(保険診療の適用範囲には2025年現在まだまだ制限があります)しています。これにより、より正確なデータが取れるだけでなく、患者さんの不快感も減らすことができるようになりました。
欠かせないメンテナンスの対応
さらに、歯周病治療において何よりも大切なのが「メンテナンス重視」の姿勢です。歯周病は、一度治療しても、放っておくと再発しやすい病気です。そのため、当院では治療後の定期的なクリーニングや、ご自宅での正しい歯磨き方法のアドバイスに力を入れています。全員が常勤である歯科衛生士が、患者さん一人ひとりの状態に合わせた丁寧なブラッシング指導を行い、お口の中を清潔に保つお手伝いをします。

デジタルによる修復
そして、虫歯治療や被せ物治療では、「デジタル修復」を取り入れています。これは、スキャンした歯のデータをもとに、コンピューターで被せ物や詰め物を設計・製作する技術です。これにより、より精密で、患者さんの歯にぴったり合ったものが短期間で提供できるようになりました。見た目も自然で、長持ちするため、患者さんから大変ご好評いただいています。こちらに関しては、一番奥の歯を除くほとんどの歯で保険適用となりました。
「歯医者さんは苦手…」という方もいらっしゃるかもしれません。当院では、患者さんが安心して治療を受けられるよう、カウンセリングを重視し、治療内容をわかりやすくご説明することを心がけています。無理なく、ご自身のペースで治療を進めていけるようサポートいたしますので、ご安心ください。
むしろ、予約が取りにくくなってるので逆に御迷惑をお掛けすることはあったり致しますが、その点は御容赦願えますと幸いです。
よくあるご質問と歯周病治療の費用について
Q1. 歯周病ってどんな症状が出たら歯医者に行くべきですか?
A. 歯ぐきからの出血、歯ぐきの腫れや赤み、口臭、歯がグラグラする、歯ぐきが下がって歯が長くなったように見える・・・・などの症状があれば、すぐに歯医者を受診することをおすすめします。初期の段階であれば、簡単な治療で改善することも多いです。
Q2. 歯周病治療って痛いですか?
A. 歯周病の治療は、初期の段階では歯石取りやクリーニングが主で、ほとんど痛みはありません。進行した歯周病の場合、例外的に麻酔を使って治療を行うこともありますが、基本的には痛みを心配せずに治療を受けていただけます。ご心配なことがあれば遠慮なくご相談ください。
Q3. 歯周病はどれくらいの期間で治りますか?
A. 歯周病の進行度合いによって治療期間は異なります。そもそも完全に元通りにする「治る」という事はありません。初期の歯周病であれば数回の治療で改善が見られることもありますが、進行している場合は数ヶ月かかって安定状態を見出せれば宜しいように思います。大切なのは、治療後も定期的なメンテナンスを続けていただくことです。
Q4. 歯周病治療は保険が適用されますか?
A. はい、ご安心ください。歯周病の検査や基本的な治療はほとんどが保険適用となります。費用についてご不安な点がございましたら、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。治療計画とともに、費用についても詳しくご説明させていただきます。
歯周病を治して、健康な毎日を送りませんか?
今回のブログで、歯周病が単なるお口の病気ではなく動脈硬化とも深く関係していることがお分かりいただけたでしょうか。お口の健康は全身の健康の入り口です。歯周病をきちんと治療し予防することで、将来の大きな病気のリスクを減らすことにもつながるのです。

いわき市で、歯周病でお悩みの方、あるいは「最近、健康診断で動脈硬化の兆候を指摘された」という方は、ぜひ一度、酒井歯科医院にご相談ください。
当院は、デジタル技術と丁寧なメンテナンス重視の治療で、皆様のお口と全身の健康をサポートいたします。まずはお電話(0246-31-1000)、またはWebからご予約ください。
酒井歯科医院は、皆さんの笑顔と健康のために相談に乗らせていただきます。