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院長のコラム

食事の際の飲み物と口腔機能発達不全との関わり

    お子さんの未来に悪影響を及ぼす可能性

    現代人の噛む回数が激減していると言われて久しいです。
    この問題に関連して歯科界でよく取り上げられるのが『口腔機能発達不全症』。
    御高齢の方の『口腔機能低下』も問題ではあるのですが、前者の場合はお子さんの未来を決める『発達』に悪影響を及ぼす可能性があるため注目されています。

    考えてみると、呼吸や食物摂取は日常生活に欠かせない要素ですよね。それがスムーズに行えれば問題ありませんが、中には『この方はどこで噛んでいるのだろう?』と思われる方も少なくありません。
    親知らず歯を除けば、通常、我々は14組の歯で噛んでいるはず(幼児は10組)なのですが、実際には5〜6組でしか噛んでいない人も珍しくありません。しかも、御本人は他の人と比べることができないため、写真で噛み合わせの問題を指摘することで『本当だ、全然噛んでいないし、隙間がたくさんある!』と初めて気付くこともあります。

    磯野家の卓袱台に注目

    このような状況は文明国である日本に多く見られるかもしれませんが、口腔機能発達不全が全身の健康状態の悪化につながることから、厚生労働省も医療費抑制のために対策を講じようとしているように感じられます。

    では、この『口腔機能発達不全症』を予防するためにはどうすれば良いのでしょうか?
    意外なヒントは『サザエさん』にあると言われています。

    子供が大きくなってからは、我が家では日曜日の夕方に視聴することは無くなりましたが、皆さんは昭和の時代の代表的なアニメである『サザエさん』の食卓に足りないものに気づいたことはありませんでしょうか?
    家族が集まっての食事や団欒の光景が浮かびますよね。その大きな卓袱台の上に、平成とか令和ではどの家庭でも当たり前のようにあるであろう『あるもの』が存在しないと言われています。それは・・・『飲み物』なんです。

    飲み物を食事中には排除しましょう

    食事中に傍らに飲み物を置いている御家庭はありませんでしょうか?
    私自身もそうですが、飲み物があると食べ物を流し込む傾向がありますよね。本来ならば噛むことで唾液を出し、食べ物をよく噛み、飲み込めるまでドロドロにしてからゴックンのはずが、飲み物があるとあまり噛まずに飲み込んでしまうことが問題だと言われています。軟らかめの食材だったら尚更ですよね。

    おそらく、お子さん達はあまり喜ばないかもしれませんが、飲み物を食事中には排除すると自然に噛む回数が増えます。噛むことで口周りの筋力も自然とアップし、舌の使い方も改善して歯並びも良くなるでしょう。

    それによって『口腔機能発達不全症』の予防につながり、お子さんの健やかな成長美しい顔立ちにも繋がるのではないでしょうか。
    親御さんとしては心を鬼にして『サザエさん』の食卓と同じように食事中には飲み物を控えることを試してみるのも良いかもしれません。

    酒井直樹

    医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長 / 院長

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