こんにちは。いわき市中央台の酒井歯科医院です。
2025年6月1日より、保険診療を行う歯科医療機関に対し、ホームページ上での施設基準に関する情報公開が義務化されました。
この制度改正に伴い、当院でも患者さんにより安心して治療を受けていただけるよう、施設基準をまとめた紹介ページを新たに開設いたしました。
施設基準とは?
「施設基準」とは、少し聞き慣れない言葉かもしれませんね。
これは、厚生労働大臣が定める“医療機関が満たすべき設備・人員・体制”などの基準のことを指します。
保険診療を行う歯科医院は、これらの基準をクリアしていることで、質の高い医療を提供できると認められています。
具体的には次のような内容が含まれています。
- 十分な感染症対策が行われているか
- 緊急時に対応できる医療機器が整っているか
- 適切な専門知識を持つスタッフが配置されているか
つまり、患者さんが安全で質の高い治療を受けられるようにするための条件が定められているのです。当院では、これらの基準を満たすことはもちろん、より良い環境づくりを目指して日々改善を続けています。

主な設備として、以下の機器等を完備しています。
- 自動体外式除細動器(AED)
- 経皮的動脈血酸素飽和度測定器(パルスオキシメーター)
- 酸素
- 血圧計
- 救急蘇生セット
- 歯科用吸引装置(フリーアーム)
なぜ、この情報公開が義務化されたの?
今回の情報公開義務化は、
「患者さん自身が安心して医療機関を選べるようにするため」に行われました。
たとえば、
- どのような設備があるのか
- どんな体制で治療を行っているのか
- 緊急時に適切な対応ができるか
こうした情報を明確にすることで、患者さんが納得して治療を選択できるようになります。当院でもこれまでも診療内容や設備について丁寧にご説明してまいりましたが、今回の制度を機に、より透明性の高い情報提供に努めていきます。
当院が満たしている主な施設基準
当院の施設基準紹介ページでは、以下の基準について詳しくご説明しています。
🔸歯科点数表の初診料の注1に規定する施設基準(歯初診)
患者さんが安心して治療を受けられる環境を整えている医院が満たす基準です。
🔸医療情報取得加算・医療DX推進体制整備加算
医療のデジタル化を通じて、より安全で効率的な診療体制を整えています。
🔸歯科外来診療医療安全対策加算1
医療安全管理体制を整備し、急変時にも迅速な対応ができる環境を整えています。
🔸歯科外来診療感染対策加算
院内感染対策を徹底し、清潔で安全な治療環境を維持しています。
🔸明細書発行体制等加算
診療内容の透明性を確保するため、すべての患者さまに明細書を無償で発行しています。
🔸口腔管理体制強化加算
予防から治療、定期管理まで一貫した口腔管理が提供できる体制です。
🔸一般名処方加算
後発医薬品がある場合、成分名で処方することで分かりやすい医療提供を心がけています。
🔸情報通信機器を用いた診療
オンライン診療に対応し、来院が難しい場合にも適切なケアが可能です。
🔸在宅歯科医療情報連携加算
地域医療・介護機関と連携し、在宅療養中の患者さんの歯科治療をサポートしています。
🔸CAD/CAM冠およびCAD/CAMインレー
コンピューター支援設計・製造による白い被せ物や詰め物に対応しています。
🔸光学印象
光学スキャナー(iTero)を用いた精密印象に対応しています。
🔸補綴物維持管理料
被せ物・義歯などを長く快適に使用していただくための管理体制です。
🔸咀嚼能力検査
咀嚼能率測定器を備え、咀嚼機能の評価が可能です。

今後もより良い歯科医療の提供を目指して
当院は「患者さんの安心と安全」を最優先に、医療体制の充実に努めています。
今回の施設基準紹介ページの開設も、その取り組みの一つです。
今後も、地域の皆さまに信頼される“かかりつけ歯科医院”として、より良い医療提供のためにスタッフ一同、研鑽を続けてまいります。ご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
執筆・監修歯科医
安心して通える
歯科医療のために
理事長・院長
酒井直樹
SAKAI NAOKI
経歴
- 1980年 福島県立磐城高等学校卒業
- 1988年 東北大学歯学部卒業
- 1993年 酒井歯科医院開院
- 2020年 医療法人SDC設立 理事長就任
所属学会・勉強会
- 日本臨床歯科CADCAM学会
- 日本顎咬合学会
- 日本口育協会
- 日本歯科医師会
- 日本歯周内科学研究会
- ドライマウス研究会






