「歯を失ってしまった…」と、あきらめていませんか?
事故や重度の虫歯・歯周病で大切な歯を失ってしまった・・・。
その喪失感は計り知れないものだと思います。「もう昔のように硬いものを気にせず食べたり、人前で思いっきり笑ったりすることはできないのだろうか・・・」と不安に感じていらっしゃるかもしれません。
ご安心ください。現代の歯科医療には、失われた歯の「機能」と「見た目」をまるでご自身の天然の歯のように美しくそして力強く回復させるための素晴らしい選択肢があります。それが「インプラント治療」です。

この記事では、なぜインプラントが「第二の永久歯」とまで呼ばれるのか・・・その理由と、当院が安全で精密な治療を実現するために導入している先進のデジタル技術についても詳しく解説していきます。
インプラントが「第二の永久歯」と呼ばれる理由 ― 入れ歯・ブリッジとの3つの決定的な違い
歯を失った際の選択肢として入れ歯やブリッジにもそれぞれ素晴らしい利点があります。その上で、なぜ、インプラントがこれほどまでに優れた選択肢として世界中で選ばれているのか。それには、他の治療法にはない3つの決定的な「優位性」があるからです。
✅ ① ご自身の歯のようにしっかりと噛める
入れ歯は、歯ぐきの上に乗っているだけなので硬いものを噛むと痛みやガタつきが出ることがあります。ですが、インプラントは顎の骨と直接 強固に結合します。そのため、まるでご自身の天然の歯がもう一度生えてきたかのように、お肉でもお煎餅でも食べたいものを何でも力強く、そして美味しく噛むことができます。この「噛める喜び」こそがインプラントがもたらす最大の価値です。

✅ ② 周りの健康な歯を一切傷つけない
ブリッジ治療では、失った歯の両隣にある何の罪もない健康な歯を被せ物の土台にするために大きく削らなければなりません。一度削ってしまった歯は当然のことながら二度と元には戻らず、将来的にその歯の寿命を縮めてしまうリスクを常に伴います。
インプラントは、失われた部分だけで完結する独立した治療です。周りの大切な健康な歯を一切傷つけることなく守ることができます。

✅ ③ 顎の骨が痩せていくのを防いでくれる
歯がなくなると、その部分の顎の骨は「噛む」という刺激がなくなることで少しずつ確実に痩せていってしまいます。骨が痩せるとお口周りのシワやたるみの原因となり老けた印象を与えてしまいます。
インプラントは、天然の歯根と同じように顎の骨に直接に噛む力を伝えてくれます。この刺激こそが骨の健康を維持し長期にわたってあなたの若々しいお顔の輪郭を守ってくれるのです。
【あわせて読みたい】
インプラントとは?― 他の治療法(入れ歯・ブリッジ)との決定的な違い
失った歯を補う治療法には、インプラントの他に「入れ歯」と「ブリッジ」があります。インプラントの本当の価値を理解するために、まずはそれぞれの違いを見ていきましょう。
① 入れ歯(義歯)
取り外し式の装置で、残っている歯に金属のバネなどをかけて固定します。外科手術が不要で比較的安価であるというメリットがありますが、硬いものが噛みにくい、ガタつきや違和感があるといったデメリットもあります。

② ブリッジ
失った歯の両隣の健康な歯を土台として削り、そこに橋(ブリッジ)をかけるように連結した被せ物を装着する方法です。固定式で比較的違和感も少ないですが、支えとなるために健康な歯を削らなければならないという非常に大きなデメリットを伴います。

③ インプラント
歯を失った部分の顎の骨にチタン製の人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、それを土台として新しい人工の歯を装着する方法です。周りの健康な歯を一切削る必要がありません。顎の骨としっかりと結合するためご自身の歯とほとんど変わらない感覚で力強く噛むことができます。

当院のインプラント治療を支える先進の「デジタル・ソリューション」
インプラント治療は外科手術を伴う非常に精密な治療です。当院では、患者さんの安全を確保し、治療の精度を極限まで高めるために、最新のデジタル技術を計画から手術そして最終的な被せ物の作製まで全ての工程で活用しています。
① 歯科用CTによる3D精密診断
安全な手術の絶対的な土台です。顎の骨の厚みや硬さ、そして、神経や血管の位置を三次元の立体画像で正確に把握します。これにより、最も安全で最適なインプラントの埋入位置を0.01ミリの単位で計画することができます。
② 口腔内3Dスキャナー(セレック&iTero)による快適で精密な型取り
不快な粘土の型取りはもう必要ありません。小型のカメラでお口の中をスキャンするだけで精密な歯型データを取得します。

③ 最先端のデジタル設計・作製システム(アトランティス / セレック)
スキャンしたデータを元に、コンピューター上であなたの骨や歯ぐきの形に完全に調和したオーダーメイドの土台(アバットメント)や最終的な被せ物(クラウン)をミクロン単位の精度で設計・作製します。このデジタル技術の連携により従来の手作業では不可能だったレベルの精密なフィット感と長期的な安定性を実現します。


【あわせて読みたい】
手術への不安を和らげる「静脈内鎮静法」という選択肢
「手術」と聞くと、どうしても怖い・不安だと感じる方もいらっしゃいます。当院では、そうした患者さんのために専門の口腔外科医(大学教授)と連携し、ウトウトと半分眠っているような非常にリラックスした状態で手術を受けていただける「静脈内鎮静法」にも対応しております。
(私のスキルでは無いので、いつも可能なわけではありません)
この静脈内鎮静法は、健忘効果も高いため「気づいたら、終わっていた」とおっしゃる方がほとんどです。手術への不安が強い方はどうぞご遠慮なく私たちにご相談ください。
【あわせて読みたい】
もう一度、人生を豊かにする「噛む力」を
インプラント治療は単に失った歯を補うだけの治療ではありません。それは、あきらめていた「食べる喜び」を取り戻し、人前で自信を持って笑える「心の健康」を取り戻し、そして、人生そのものをもう一度豊かにするための素晴らしい選択肢です。

もちろん、全ての方に適応できるわけではありませんし治療期間や費用もかかります。私たちは、そのメリットだけでなく、デメリットやリスクも含めて全ての情報を丁寧にお伝えすることをお約束します。まずは、あなたのお悩みと想いを私たちに聞かせてください。
執筆・監修歯科医
失った歯だけでなく
失った自信も取り戻す
理事長・院長
酒井直樹
SAKAI NAOKI
経歴
- 1980年 福島県立磐城高等学校卒業
- 1988年 東北大学歯学部卒業
- 1993年 酒井歯科医院開院
- 2020年 医療法人SDC設立 理事長就任
所属学会・勉強会
- 日本臨床歯科CADCAM学会
- 日本顎咬合学会
- 日本口育協会
- 日本歯科医師会
- 日本歯周内科学研究会
- ドライマウス研究会