先日、日本歯科医師会から一通の封筒が届きました。
中に入っていたのは「生涯研修事業 修了証」。これは、私が所属する日本歯科医師会が主催する研修制度の単位を一定期間内に修了したことを証明するものです。

今日はこの「修了証」をきっかけに、私たち歯科医師にとって「学び続ける」ということが、いかに大切かについて少しお話しさせてください。
歯科医師免許は、一度取得したら「一生もの」だからこそ
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私たち歯科医師の免許は、一度取得したら基本的には生涯有効です。更新制度などもありません。
これは、裏を返せば、自ら向上心を持って学び続けなければ、知識も技術も、学生時代のままで止まってしまう可能性がある・・・ということでもあります。歯科医療の世界はまさに日進月歩。5年前の常識が、今日にはもう古い・・・ということも珍しくないのです。
だからこそ、所属する歯科医師会が、私たち会員のためにこのような素晴らしい「生涯研修」の制度を整えてくれていることに心から感謝しています。
e-ラーニングと、ちょっぴり手強い(?)小テスト
この生涯研修は、主にパソコンやスマートフォンで受講できる「e-ラーニング」形式です。そのため、診療の合間や少し空いた時間を見つけて、自分のペースで新しい知識をインプットすることができます。
ただ、ありがたいことに(?)、講座を視聴しただけでは単位はもらえません。各講座の後には、必ず内容を理解しているかを確認するための「小テスト」が待っているのです。これが、なかなか絶妙な難易度で、しっかり視聴していないと合格できないというちょっぴりニクい仕組みでもあります(汗)。
ですが、この適度な緊張感があるからこそ学びがより深く身につくのだと思います。
全ては、患者さんのために
今回、こうして一つの区切りとして修了証をいただきましたが、もちろん、これで学びが終わるわけではありません。
日々進歩する医療技術や、新しい治療法、そして患者さんの多様化するニーズ。それらに常に応え続けられる歯科医師であるために、これからも謙虚な姿勢で幅広く学び、自分自身をアップデートし続けていく所存です。
その全ては、当院を信頼してくださる、患者さん一人ひとりにより良い医療を提供するため。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
執筆・監修歯科医
昨日の自分より
良い治療をするために
理事長・院長
酒井直樹
SAKAI NAOKI
経歴
- 1980年 福島県立磐城高等学校卒業
- 1988年 東北大学歯学部卒業
- 1993年 酒井歯科医院開院
- 2020年 医療法人SDC設立 理事長就任
所属学会・勉強会
- 日本臨床歯科CADCAM学会
- 日本顎咬合学会
- 日本口育協会
- 日本歯科医師会
- 日本歯周内科学研究会
- ドライマウス研究会