Q&A レーザー治療編
- レーザー治療ってどんなモノ?
- 痛みを抑えるだけなの?
- 治療は痛くないの?
- 以前のレーザー治療は痛みが出たようですが?
- 治療時の独特なあの不快音はしませんか?
- 振動はどうでしょうか?
- どんな歯の治療が可能なんでしょうか?
- 保険は適用になりますか?
レーザー治療ってどんなもの?
強いエネルギーを持った特殊な光を患部に照射して行う治療です。患部組織に吸収した光が熱エネルギーに変化して治療効果をもたらすようです。詳細はこちらのページを御覧下さい。
メリットは、キーンという音がせず、痛みが少なく、副作用の要素がなく、鎮痛効果等の即効性があってすぐにその場で従来の治療法との違いを実感していただける点など挙げられます。
むし歯治療で歯を削る際だけでなく、化膿して腫脹した歯ぐきを無麻酔で切開(実際には粘膜を蒸発させる)もできるようになりました。
痛みを抑えるだけなの?
レーザーならではの効果は、痛みの抑制だけに留まりません。例を挙げると、歯ぐきを切開する時に用いると出血量を抑制でき、術後の疼痛を格段に減らすことが可能、しかも傷口の治りは格段に宜しいと言われます。
これらは、レーザー治療の持つ止血効果・殺菌効果・細胞活性化効果の現れと言えます。レーザーは切開した傷口を熱効果で処理して塞ぐと同時に止血し、殺菌消毒もしてくれます。それだけでも傷の回復がよいのですが、傷口周辺へ適度な刺激は細胞を活性化して新陳代謝を促す効果があります。
治療は痛くないの?
ゼロではありませんが、痛みはほとんど感じません。
ほとんどの治療を無麻酔(麻酔なし)で出来る・・・・ってメーカーは言いますが、実際には麻酔を要する事も多いです。それでも従来法に比べれば痛みは最小限に抑えられるようです。麻酔による痛みや不快な思い・恐怖を感じることが少ないだけでなく、殺菌効果があり処置後の早い治癒が期待できます。
以前のレーザー治療は痛みが出たようですが?
その原因はレーザーから発生する熱が原因だったと言われます。
当院のEr:YAG(エルビウム・ヤグ)レーザーは先端から水をスプレー状に噴きつけて患部を冷却しながら治療するので痛みが少ないといわれています。(さらにレーザー麻酔効果もあるといわれています)
Er:YAGレーザーは、生体の持っている水分に反応し、その水分にレーザーが当たると一瞬にして蒸発します。そのため、痛みを感じることなく素早く治療できます。
治療時の独特なあの不快音はしませんか?

キーンと歯を削る音は誰でも苦手で敬遠してしまいますね。私も苦手です。レーザー治療は不快音が極めて少ない治療方法です。
実際には『ピシッ、ピシッ、ピシッ、ピシッ、ピシッ、ピシッ・・・・』の連続音はします。
振動はどうでしょうか?
今でも通常の切削はそうですが、歯をドリルなどで物理的・器械的に削る際は不快な振動が必ず伴いました。
当院のEr:YAGレーザーによる治療は、レーザー光で組織を蒸発(蒸散)するので振動がありません。ドリルが回転するあの「キーン」「ガリガリ」と歯を削る振動音がなく、ストレスの少ない治療が可能です。
どんな歯の治療が可能なのでしょうか?
レーザーのみならず医療器具は厚生労働省に使ってよい治療が決められています。
レーザー治療は特に副作用と指摘されるものがありません。口内炎治療、歯周病治療、入れ歯や傷の治療、抜歯後の止血や歯ぐきの手術にも使えますし、むし歯やインプラントのメインテナンスにもあらゆる治療の応用が可能です。
具体的にどんな治療に使用可能なのかはこちらの『レーザー治療が可能な治療』をご覧ください。
因みに現在、歯を削ってよいと認可されているのは当院にあるEr:YAGレーザーだけです。
保険は適用になりますか?
適用します。小さなむし歯を切削する治療にも使えます。ただしレーザーは万能選手ではありません。欠点もあります。
残念ながら通常の削る機械に比べると切削に恐ろしく時間がかかります。従って小さなむし歯ならOKですが、大きなむし歯や痛みが出ているむし歯には効率が悪過ぎて用いられません。