歯周病の主な初期症状は歯肉炎と言います。

歯磨きの際に歯肉から出血して、そのまま放置し更に症状が進むと歯根と歯肉の間の溝(ポケット)がどんどん深くなり、歯肉の炎症がひどくなると同時に歯槽骨の破壊に至ります。

そうなってしまいますと、膿が出たり、口臭がキツくなったり、歯が揺れるなどの状態が露呈し始め、悪化した歯周炎(歯槽膿漏状態)へと進行致します。顎の骨が破壊され消失するワケですから早急に治療しないと歯が脱落してしまう事は御想像いただけますでしょう。

厄介なことにほとんど痛みを感じないため、こういった歯周病罹患者の皆さんは御本人も気が付かないうちにいろいろな諸症状が出て来てしまったりいたします。
成人の80%は歯周病と言われているのですから、そうじゃ無い方を探す方が現実的には大変だったりも致します。(泣)

治療後も、可能な限り口腔衛生状態の宜しくなるような生活習慣を続けなければなりません。定期的に歯科医院で検査をなさってみては如何でしょうか。
御存知ない方も多いのですが、歯が残っていないと実は・・・・長生きできません。少なくとも健康寿命は短くなる傾向が強いことを御理解下さいね。

執筆・監修歯科医

医療法人SDC 酒井歯科医院の院長 酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院
  院長 酒井直樹

1980年 福島県立磐城高等学校卒業
1988年 東北大学歯学部卒業
1993年 酒井歯科医院開院
2020年 医療法人SDC 設立