カメラで撮影、マシンで削り出す時代

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天然の歯に被せ物を作る際にもセレックは大活躍をしてくれますが、ありがたいことにこういったデジタル機器の進歩は止まることを知らぬかのようにどんどん進化していってくれます。
2018年から当院で導入した「アトランティス・アバットメント」方式は、簡略化すると上の図の左から右への移動となります。いやはや、インプラントの上部構造を作るのが驚くほどに容易になりました。詳細は順を追って下記の通りであります。


1.型取り
atlantis3.jpg埋め込んであるインプラントに、専用の特殊形状パーツを固定し通常通りにセレックで撮影開始。開口状態は維持していただきますが、グニュッとしたゴム状のモノではなくカメラ撮影オンリーなので苦しくはないです。撮影終了後にはインターネットを通じてデータを送信。

2.ネット上でオーダーし返信データで確認
atlantis4.jpg技工士さんの手元に瞬時に届いたデータを元に、バーチャルなデザイン用のソフトウェアを用いた歯科技工士さんがパソコン上で恐ろしいほどの精度で正確にデザイン。
より自然で審美的な仕上がりと、最適化された機能を得るために、最終歯牙形態予測を元にデザインがなされ、「こんなふうで如何ですか?」と右の図のようにデータ確認を私に求めて下さいます。


3.素材のチョイス・決定
atlantis5.JPG前歯には前歯の、奥歯には奥歯の理想的な素材があります。強度・審美性に配慮しつつチタン・ゴールド・ジルコニアから土台となる部分を選定します。歯科医サイドがOKを出した時点でアバットメントと呼ばれるインプラント上部構造(被せ物)の土台のような物(アバットメント)が製作開始されます。


4.土台が送られてくる前に作製可能
atlantis6.JPGここが私自身も当初は俄には信じ難かったのですが、データが確定した時点で当院のセレック・マシンにもデータが転送されミリングと呼ばれる削り出し工程開始。この時点ではまだ実際の土台が届いては居ないにも関わらず最終修復物(被せ物)が出来上がってるという驚く状況が生じます。
たぶん、同業者にこれをお話ししても、相当にデジタルデンティストリー(デジタル歯科)に精通してないと理解されないと思うほどに今のシステムは画期的なのであります。


5.見える部分はセラミック冠で
見える部分となる最終的な被せ物は、自院にてセレックを用いセラミック素材で既にデータを元に作製済み。適合良好を確認したら患者さんの次回来院時には装着させていただくのみ・・・であります。
しかも型取りの誤差、石膏模型の誤差、技工士さんのテクニック誤差が一切無いのでかつて無いほどの精度を保ったまま完成となります。「実に良い時代になった」と嬉しくなるほどであります。

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