歯ぐきの状態をチェックしましょう!

歯周病治療

御自身のお口の中を鏡に映してよく観察なさってみて下さい。そこで気が付いたり、または普段から次のような症状はありませんでしょうか?

☑ 歯をみがくと歯ブラシに出血がにじむ
☑ むし歯じゃないのに歯がしみる
☑ 歯ぐきが腫脹している
☑ 歯ぐきに触れると、ブヨブヨとした感じがする
☑ 歯ぐきが赤みを帯びていたり、不健康そうな色に変色している
☑ 歯と歯の間のすき間が大きくなった
☑ 目覚めた朝にお口の中がネバつく感じがする
☑ お口の臭いを指摘されたり自分でも気になる

こうした症状があれば大人の方であれば7割8割もの方が罹患していると言われる歯周病かと思われます。歯周病は放っておくと進行しますが、早めに治療をすれば症状を抑えることが可能です。少しでも歯ぐきの調子が変だと感じたら早めに歯周病検査を受けてみて下さい。

歯周病は早期発見・治療が肝心
歯周病の直接的原因は汚れと細菌です。歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の中に汚れ(プラークや歯石)が溜まると、そこで細菌が繁殖して毒素を出します。その毒素によって歯ぐきに炎症が起きたり、悪化すると歯を支えている骨を溶かしたりします。初期段階ではほとんど症状はありませんが、歯ぐきから出血したり炎症が起きるようになって更に進行(支えの喪失)すると、やがて歯がぐらつき始めます。

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さらに悪化すると歯を支えきれなくなって抜け落ちてしまいます。恐ろしい病気ですが痛みを伴わないが故にお気付きになれない方が大多数です。例えて言えば建造物の基礎部分が知らぬ間にシロアリに食われてグズグズになっていくのと同じかもしれません。早期発見・治療をすれば進行を食い止めることが出来ますので歯を守って参りましょう。

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レントゲンで見てみましょう!
そもそも歯が顎(アゴ)の骨に支えられていることを御存知ない方も大勢いらっしゃいますが、その骨が溶けて消失してしまうとなれば穏やかではありません。ひとたび溶けてしまった骨は元に戻ることがありません。予防が大事と言われる所以はそのせいでありましょうか。

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歯ぐきをチェックいたします
歯科衛生士さんが下記の様な「プローブ」と呼ばれる器具を使って歯周組織内部(歯周ポケット)の状況を調べます。それほどの痛みは伴いませんが、レントゲンと同様に現状把握には欠かせません。
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チェックでこんな違いが解ります。数値が大きいほど事態は深刻となります。(泣)

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歯周病の進行と治療

歯周病は、初期段階から中期~末期へと進行し、進行状況によって治療法が変わってきます。

歯肉炎(初期段階)
歯と歯ぐきの間に溜まった汚れに細菌が繁殖して歯肉炎が起き、とても出血しやすくなった状態です。まだ自覚症状はほとんどありませんし。アゴの骨へのダメージも生じていません。この段階でしたら数回のスケーリングで歯ぐきの状態を改善できます。
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中等度歯周病
歯周病が進行して歯周ポケットの深さが4mmを越えた状態です。歯石が深部まで付着し出血や口臭などの自覚症状が現われます。歯周ポケット内部に汚れが入り込み歯を支えている骨の消失が始まって歯がぐらつき始めます。治療では状況に応じ麻酔をかけた上で専用器具を使って歯周ポケットの内側に付着した歯石を徹底除去します。
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重度歯周病
歯周病がさらに進行して歯肉が化膿し骨の後退や歯の動揺が顕著になった状況です。支える骨は消失しこのまま放っておくと確実に歯は抜けます。通常の歯周病治療では根治が難しくなり歯周外科が適用になりますが、原因が有る限り抜歯は避けられません。それでも治療が困難な場合は抜歯となります。(泣)
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骨消失の進行は動揺を促進します

歯肉炎右中等度歯周病右重度歯周病

イラスト動画でも見てみましょう
こんな風に骨が消失してしまう前に予防対策を講じて参りましょう。

歯周病の原因はナンでしょう?

下記の3点が挙げられようかと思います。
歯石は細菌の巣窟です。喫煙(副流煙を含む)は免疫力・抵抗力を減退させます。歯ぎしりや食いしばり(噛み締め癖)は歯周組織の血行を阻害し回復を遅らせてしまいます。

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実際にはここに老化も加わって参りましょう。同じ方であっても20代・50代・80代では確実に体力に違いが有るはずです。年齢が高じれば高じるほど歯周病が蔓延りやすくなることは否定出来ない現実でもあります。
更に、老化と同様に若年者の方であっても体力の低下を来していたり体調を崩されてるような状態は、本来 我々が有している自己防衛機能を減退させてしまい歯周病の悪化を促進してしまう要因のひとつとなります。よく「疲れると歯ぐきが腫れる」と仰る方がいらっしゃいますが、まさにその事かと思われます。

当院の歯周病治療

スケーリング歯をなくす原因は色々ありますが、トップを占めているのが歯周病です。40歳以降になるとお口の中の環境が変わり、急激に歯周病リスクが高まって45~50代の88%が程度の差こそあれ歯周病に感染していると言われています。
(2005年度歯科疾患実態調査より/厚生労働省)

歯周病は、歯石に細菌が付着して起きる病気です。歯周病治療では、原因菌の温床となる汚れを徹底的に除去することが大事です。完治が難しい病気ですが、きちんと治療をすれば少なくとも進行を食い止めることはできます。その後のメインテナンスを怠ると再発の恐れがありますのでセルフコントロール(自己管理)がとても大切です。

スケーリング
歯周病の原因になる歯石や細菌を徹底的に取り除く治療です。歯科衛生士さんがスケーラーと呼ばれる専用器具を使って歯ぐきから上に付着した歯垢や歯石を徹底的に除去します。歯周病治療の基本になる治療で、汚れとともに原因菌を除去することで歯ぐきが引き締まり歯周病の進行を食い止めることができます。軽度の歯周病でしたら、数回のスケーリングで根治でき、歯周病の再発予防にもつながります。

SRP(スケーリング・ルートプレーニング)
歯ぐきから下になる歯周ポケットの内部は、表には見えませんが歯周病が進行すると汚れが入り込んで根の回りにこびりつきます。SRPは、こうした汚れを取り除いて歯周病菌をコントロールします。必要に応じて麻酔をかけて歯周ポケットの内部にスケーラー(専用器具)を入れて汚れをかきとります。

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歯周外科
歯周病が悪化してスケーリングやSRPでは症状が改善しない場合は、歯周外科で外科的な処置を行います。フラップ手術やエムドゲインによる再生療法など複数の治療法があり症状に応じて選択します。なお、スケーリングやブラッシングを徹底していれば、歯周外科に至るケースはほとんどありません。

 

歯周病と全身疾患の関係

歯周病と全身疾患の関係歯周病はお口の中の感染症ですが、全身にも悪い影響を与えます。これは原因菌が炎症を起こしている歯肉から入り込み血液に乗って全身に運ばれるためと考えられています。歯周病菌が血管を通って全身にいきわたると、肺炎・気管支炎、心筋梗塞・動脈硬化、糖尿病などを引き起こします。また妊娠中は特にホルモンのバランスが崩れて歯周病になりやすく早産・低体重児リスクが高まるので注意が必要です。
(これを上手く纏めた映像はこちらの②です)

歯周病が引き起こす病気
●肺炎・気管支炎
喫煙者、高齢者、免疫力が低下している方などの肺や気管支に歯周病菌が感染し、肺炎・気管支炎・肺気腫などを起こすといわれています。

●心筋梗塞や動脈硬化
歯周病に感染してい人は、そうでない人に比べて心臓発作を起こすリスクが3倍になるという報告があります。

●糖尿病
歯周病と糖尿病は密接な関係があり、糖尿病患者は歯周病になりやすく悪化しやすいことがわかっています。歯周病菌が血液に入ると、インスリン(血糖値を下げるホルモンの一種)の働きを阻害する物質が体内で増加すると考えられています。

●早産や低体重児
妊婦が歯周病に感染すると、早産や低体重児を出産するリスクが7倍になるといわれています。
 

歯周病を映像でも見てみましょう

上記の内容を私も所属している日本歯科医師会製作の「日歯TV」でも放映しているようです。
非常に解りやすく纏めてありますし、如何に予防が大切かを御理解いただけようかと思いますので御覧になってみて下さい。。

【 ① 歯周病の進行と各段階の症状 】

(※ 8020日歯TV 「① 歯周病の進行と各段階の症状」からです)

【 ② 歯周病の全身との関わり 】

(※ 8020日歯TV 「② 歯周病の全身との関わり」からです)

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